O-Lab +Ossan Laboratory+

Ossanの研究所です。

臨海スポーツセンターの現状を見てきた。

橋下知事の就任後に出された大阪府の再建計画案の中に
「臨海スポーツセンターの廃止」があり、
現在スケート関係者がいろいろと動きを強めているわけですが。


堅苦しい感じの話に思われそうだが、
単にフィギュアスケートファンの一人として、
閉鎖って話だけど、実際はどんな施設なんだよ?と思ったんで、
この目でちゃんと確認しておこう、と。


mixiで「臨海スポーツセンター応援オフ会」をするという話だったので、
そこに合流させていただくことになった。現地には14時頃に着いた。


閉鎖って話だからどんだけ人が来ない施設なんだろう?って
思ってたんだけど、駐車場は満車じゃないか…。
▼駐車場満車、の風景

少なくとも必要とされてないってことはないみたいだ。


建物の中に入ると、確かに建物は古いが、
内部は手入れと清掃が行き届いていて非常にきれいだった。
古いからって潰すのはもったいない気がしたなぁ…。



その後、オフ会の方々と合流。
保護者観覧券120円を購入して中へ。(←滑れないから)


▼レトロな感じの書体で書かれた案内板


スケートリンクを見て思ったのは「あ、結構デカイ!」ってこと。
やっぱりこれ、潰したらもったいないなぁ…。



練習しているのは主に小中学生だった。
リンク上には50〜60人くらい。
いつもはもう少し多いそうな。




春になったので大阪府下と大阪府周辺の他府県で
シーズンオフになったリンクで練習してた人たちが、
この季節はぞくぞくとこのリンクに集まってくるそうです。


インストラクターの方も一緒に移動されるとのこと。


スケートリンクmixiのお知り合いの方と眺めながら、
いろいろリンクと施設に関して解説をいただいて練習してる風景を鑑賞。


その後、しばらくしてから関係者の方とお話をさせていただいた。


まず、mixiでも疑問点に上がっていて私自身も気になっていた
「再建計画案を出したりとかは考えていらっしゃるのだろうか?」
という点。


mixiに書いたのを引用

まず、「存続する会」側で再建計画案を作るにしても作らないにしても、
現在の収支を把握する必要があるのはご理解いただけるかと思います。


それで、その収支情報を把握、分析するには
現在の運営委託先企業である南海様側が収支情報を管理されているため、
南海様側にそれを開示してもらうよう働きかける必要があります。


しかしながら、一企業が管理している収支情報というのは、
極めて重要な情報であり、開示されるまでにそれなりの時間が必要となります。


更に付け加えるならば、一市民団体である「存続の会」に
この収支情報を開示することを南海様側は一企業として拒否することができます。
(↑拒否できる。これ重要)

なので、再建計画案を作るにしても作らないにしても、
開示された後じゃないとどうしようもないのです、というお話。


そして、

開示されるまでに
時間がかなりかかる可能性があることがおわかりいただけるかと思います。


その「開示されるまでの時間」+「開示された情報の調査、分析の時間」と
現在の大阪府が提示した
「平成20年4月11日の一ヶ月半後」という期限までの時間を比較した場合、
「平成20年4月11日の一ヶ月半後」までの時間のほうが圧倒的に短いのですね。


さて。いやちょっとまってよ、
「開示された情報の調査、分析の時間」って、
すでに大阪府が分析してるんちゃうの?という話になるかと思いますが、
民間がさらに運営改善した上でどのような収支になる可能性があるのか?
までは府は分析していません。


府が分析を行ったのは現在の収支を客観的に見て、
赤字が続くか、という部分に主眼が置かれた報告になっているので
そこまで分析していないのは当然のところなのです。
府の仕事は現在の赤字をとにかく止めることなのですから。


さらに民間の手法によって改善を進めた場合に、
本当に存続できないのか?を分析するための時間を「存続の会」は必要としているのです。
そして、その時間を確保する猶予を府にお願いするために「署名運動」をしてるわけですね。

という感じで署名運動が狙っている目的を教えていただきました。
とにかく、議論する時間を府にお願いしたい、ということ。


他、黒字化可能なのでしょうか?という話に関して。

小さい施設であるがゆえに運用コストは低く、
黒字化できる可能性もそれだけ高い。


数年前に氷の張替え、アスベスト対応の内装工事等、
施設の設備更新の投資が済んでおり、
今後新規の投資が不要な点も黒字化への自信を支える根拠になっています。


施設は継続的な小さなメンテナンスは必要ではあるが、
あと10年は大規模投資不要とのお話です。
耐震性に関しても調査が完了しており、
建物の補強工事等は不要だそうです。

臨海の規模ならば、まだ支出で改善できる部分も見えているし、
チャリティーイベント等を企画して収入面でプラスにできる可能性もあり、
黒字化には自信がある、との話でした。


話の中で具体的な案も出てきてましたが、
私もその話を聞いている限りでは黒字化できる可能性が
極めて高いように感じました。


皮肉な話にはなりますが、大阪府周辺の他府県で
リンクが閉鎖されている現実もあり、
入場者数も安定的に確保できるとのこと。





臨海関係者の方は
「とにかく、検討するための時間が欲しい。
 検討した結果、どうしても運営が難しいというならば、
 閉鎖もやむを得ない。だが、まだそこまで行ってない。
 今のまま諦めるわけにはいかない。
 議論もできないまま終わりにするのは悔しい。」
と、話されてました。


そして。
「存続の会」で分析した結果、やっぱり運営は困難である、
という結論に至った場合は存続を断念することもありうる、
という覚悟までされてました。


以上、報告終わり。





上記内容をご覧いただき、
「存続の会」の活動意義にご理解いただけた方は
ぜひとも署名のほう、よろしくお願いいたします。


◆臨海スポーツセンター存続の会
http://maido.rocket3.net/rinkai/