O-Lab +Ossan Laboratory+

Ossanの研究所です。

「いじめ」を学校側が把握していたとしても、根本解決は困難だろう。

いろいろニュースが出てるんだけども。


俺が中学生の頃も「自殺をする俺と同世代」が多数出てて、
社会問題化してたんだけども。
あれから20年近く経っても、全然変わってないよね、感が。


あの頃は「長引く不況が子供の心理に。」とか何とか、
テレビで「教育評論家」が言ってたような気がする。
今も同じ事を言ってるんだろうか。


で、その頃の俺は、どちらかというと思考が「大人」だったのか、
同級生よりも先生と放課後に話をするのが好きという、
かなりの変わりモノだったので(2〜3人の先生と、俺、みたいな)
ある時「なんでこんなに俺と同世代の子供が自殺するのかよくわからん。」
みたいな話を先生としてたんだけども。


「根本的な解決って、結局は、いじめられてる子を
 避難させるべく隔離する事じゃないの?」
と俺が言ったわけなのだが。
先生は「恐らくそれが一番時間がかからなくて、確実だろうね。」と。


しかしながら、先生は、
「隔離、要するに学校に来ないよう勧める話を
 学校側からするのは、非常に難しい。考えにくい。」と。
学校が「不登校を勧める。」という形になるので、選択肢になりにくいわけだな。
不登校を減らそう。」というキャンペーンも学校では繰り広げられてるから。


仮に学校が「不登校を推奨」したとして。
親は「被害者側が何で学校に行けなくなるんだ?」ってなるだろうし。
親の強い意思で「登校の継続」が行われれば、辿り着く結果は同じだ。
ただこの場合、学校側は「一応、不登校を推奨した」ので、
その後にどうするかは、親の責任という扱いになるだろうか。


最も確実な方法を、大人は選択する事が出来ないのだ。


結局は、子供が自主的に不登校を選択するのが、
「命を守る」確実な方法であり、
それを選択出来なければ、死に追い込まれるのだろう。




もっとも、今回報道されてるのは、それ以前の話のようにも思えるが。




恐らく、10年後も20年後も同じような問題は発生するであろうから、
それらの問題を解決したいならば、教育のIT化を進めて、
自宅での学習も容易に実現出来るようにする等の方策も考えるべきだろう。


ところが「教育のIT化なんてもってのほかだ。」なんて人もいる。


学校なんて、自宅で出来ない教育を提供する場になれば良いのだ。
漢字ドリルとか計算ドリルなんてのは、PCで自宅でやらせりゃ良い。
黒板の文字をノートに写すだけのような授業は、PCで全部出来る。
なぜなら、授業中に「先生、わかりません!」
なんてやってる子供は、ほとんどいないからだ。


大半はPCで教育して、わからないところだけ学校で教える。
そうやって「人が伝えるべきところ」だけ学校でやれば良い。
それが「質の高い教育」ってやつだ。
あとは自宅で出来そうにない経験をさせる場、という位置づけも必要だろう。
体育、図工、理科の実験とか、そのあたりくらいか。


個人で取り組む時間、集団で取り組む時間。
その2つの時間がバランス良くあれば良いのだ。
ところが、今の子供の教育は「集団で取り組む時間」ばかりだ。


自主性を育てる、ってのには「個人で取り組む時間」が必要だ。


自宅学習&学校のハイブリッド教育にして、
そうやって「子供の人生=学校」の時間的比率を下げれば良い。
それが次の教育のビジョンとして必要じゃねーかなと思ったり。