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Ossanの研究所です。

武雄市長は別に「討論」とかに時間を割く必要はないような気がする。

武雄市長物語 : 日本図書館協会の見解は対案無しの荒唐無稽だ。
http://hiwa1118.exblog.jp/15958614/


そこで、日本図書館協会の人たちにお願いがあります。
6月市議会が終わったら、武雄市で公開討論会やりましょうよ。


別に討論会を行わずとも、

  • 日本図書館協会からの注文。
  • その前にあったITセキュリティ専門家からの指摘。

を踏まえた運用方法を検討するだけでかなり改善方向へ
持って行けるように思う。


単純に「利用者の選択肢」を十分用意するだけでもかなり違うのではないかと。

  • Tカード以外の貸し出しカードも利用出来るようにする。(すでに検討されてる)
  • 貸し出し情報は図書館外のシステムに出さない。(CCCも貸し出し情報を要求しない旨を宣言する)
  • 貸し出し情報に基づく、リコメンドサービスを希望するか否かを選択できるようにする。
  • 自らの貸し出し情報をリコメンドサービス提供のための「元情報」として利用される事を許可するか拒否するかを選択できるようにする。


少なくとも、上記4つを盛り込むだけで、
かなりサービスの内容としては改善出来る。


以下、先日の私のtweetメモ。

https://twitter.com/ossan/status/208250240472584193


予想通りの反応。「対案」「公開討論会」ってまた同じ事をおっしゃっている。討論も何もITセキュリティの専門家と図書館の専門家それぞれの意見を盛り込めば十分に安全な運用になると思う。討論不要。

https://twitter.com/ossan/status/208251856844111872


武雄市長の対応で問題なのは、すでに「運用上問題があるのは明らか」と指摘されている点を「討論しよう」と盛り込む気がないように1度見せている事だ。初めから「意見を参考に運用方法を検討する」と言えば良いのに言わないから騒ぎが拡大する。

https://twitter.com/ossan/status/208252925745692673


他、武雄市長の対応で問題なのは「対案を出せ」という点。専門家の意見を参考にして新たな運用方法を提示すべきなのは「問題点を「指摘された側」」であって「問題点を「指摘する側」」ではない。「運用方法を検討して変更する事にしました。この方法で問題ないかご意見を頂けませんか?」が普通。

https://twitter.com/ossan/status/208253580824678400


武雄市長の主張だと「全部教えてくれないと何も出来ないし、何もやらないっす」という話であって、それは社会人になり立ての学生が主張する内容と同じだ。社会人は自ら対案を考えて提示すべきだろう。


俺は基本的に、今年の4月に高木氏がコメントした内容に共感している人間だ。

高木浩光が語る!プライバシーを守るのは真心である|【Tech総研】
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=002073


大切なのはユーザーを誤解させないこと。
ユーザーがよく理解していないのに、同意させてしまわないこと。


(中略)


むしろ、ユーザーが誤解して情報収集に同意してしまうことは、
事業者にとって好ましいことなのでしょうか。


これはいわば『真心』の問題です。
『お客さまを誤解させてはいけない』という心構えさえあれば、
事業者は自分たちが何をすべきかわかるはずです


なので、基本的に武雄市の図書館システムは、
「このままで良いのか?」と感じる。


というか、そう感じれないならば、
個人情報を取り扱うような仕事は辞めるべきだろう。


そもそも、俺は武雄市長がどうのこうのという以前に、
このシステムを提案したと思われるCCCのシステム担当者が、
「技術者としてどうなの?」と感じるんだけども。


武雄市長もシステムの事を完璧に理解する技術者の立場に
立っているわけではないわけで。


CCCの技術者は個人情報を取り扱う立場にある技術者として、
かなり色々な感覚が麻痺している技術者なのではないか?
という疑念を抱かざるを得ない。


そうではない事を、今後の改善で示して欲しいなぁ、と。
それが技術者ってもんじゃないかと。