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Ossanの研究所です。

2013/08/17(土)福岡にて「空飛ぶ金魚と世界のひみつ」。

早良市民センターのホールは4F。


エレベーターで上がっていって、4Fに着いて。
ドアが開いたら、そこにいた全ての人たちは、皆、笑顔だった。
「これから楽しいイベントだよ!」と言わなくても伝わる笑顔ばかり。


「やぁ!久しぶりだね!」と、軽い同窓会のようになってる場所もあれば、
「来てくれたんだね!」と、知り合いの登場を心から歓迎する人、
「コンビニに行ってくるううう!」と言い残して階段を駆け下りる元気な子たち。


映画の上映会でこんな場所は、これまで見た事がなかった。
こんなに幸せな形で始まる映画は、本当にあまりない。

ホールの中。

早良市民センターでの上映会はホールの座席、
前から10列目くらいの席にプロジェクタが置いてあって、
本当に関係者の方々の手作りで始まるのイベントという感じだった。


プロジェクタの光が通る席はビニールひもで
「ここには入っちゃダメですよ〜」ってな仕切りがあって、
子供の頃に団地の集会場で映画を見た記憶が蘇える。


↓こんな感じでプロジェクタとステージの間の客席は座れないようになってたのです。
http://www.nishinippon.co.jp/nlp/cinema_news/article/33905


お子さんが凄く多かったので、はしゃぎまくったり、
ウルサくなるかな、と思ってたら、あまりそういう事はなく。
親御さんがいらっしゃるのもあったかもしれないが、
どの子も礼儀正しい上に、行儀が素晴らしく良い。


優希美青さんのファンとして、彼女の舞台挨拶を見るために、
この場所に来たのだけども、舞台挨拶なんかどーでも良くなるような、
(って、言い方はひどいが)素晴らしい場所だった。


途中まで前のほうの席に座らせて頂いてたのだが、
何となく、この素敵な空間を自分が邪魔してるような気がしたので、
タイミングを見て後ろの席へ下がらせて頂いた。

映画の話。

最初から最後まで泣きっぱなしだった。


病室から肩を落として歩く君の後ろ姿、
絵本を読む女の子の喜びの笑顔に安心して、
思いやりどろぼうさんの気持ちに気づいて、
ライブシーンの熱唱に、バスの中で一緒にマフラーにくるまる時に。


まだまだある。あぁ、もう。


ひどいくらいに泣かされた。
俺が飛び抜けて涙腺がゆるいのもあるのだろうが、
近くに座ってた中学生くらいの女の子もたくさん泣いてたので、
色んな年齢の方々の心に届く映画なんだろうと思う。


俺はとても好きな映画だ。
こんな映画はなかなかないし、出会えて幸せ。
「デアエテウレシイ!」は、俺にとっては、
この映画そのものと、早良市民センターにあった笑顔の事だ。


映画に登場する全ての人が愛おしい、そう思った。
登場する俳優さんたちが演じた人物だけではない。
空飛ぶ金魚さん、思いやりどろぼうさん、君たちも含めて愛おしい。


優希美青さんが出てるから、というのもあるかもしれないが、
ただ、彼女が出てなかったとしても、
どこかでこの映画と出会うきっかけがあったならば、
やはりそれでも、心から愛する映画になっただろうと感じている。


優希美青さんがブログで「ハンカチをお忘れなく!!」と書いていて、
それは間違ってはいないのだけども、「お涙頂戴」映画じゃあない。


「あぁ、そうだったね。忘れててごめんよ。。。」と、
金魚さんや思いやりどろぼうさんに謝りながら寄り添いに行く、
そんな感覚が心の中に沸き起こったかと思うと同時に、泣いていた。


この映画を通して、忘れていた事、
知っていたはずの事に再び「デアエテウレシイ!」の涙だったかもしれない。


金魚さんたちが空を飛んで、
仲間を見つけに行こうと思った気持ちも、
「チガウハタイヘン。。。」と金魚さんたちが悩んだ事も、
結局、俺のような大人は忘れてしまっているのだ。


それらは全部、どこかに放り出してしまった。
「チガウハタイヘン。。。」なんかは上手に避けてしまう方法を、
今、ここに来るまでに覚えてしまったのだ。


色んな方々が色んな場所で見て欲しいなぁ、と思う。
若い子らは見ていると照れくさい映画かもしれないけども。
人前で映画を見ながら泣く、なんてのも照れくさくて出来ねー、
っていう年齢の子たちもいるだろうし。でも、そういう子らにも届いて欲しい。


それと、優希美青さん、あなたは幸せ者だあああああよ!
と、思った。


映画公開初日の「上映会」ってのは、
大抵はとても「ビジネス」な空気の場所だ。
映画館のロビーやら通路で名刺交換してたり、
取材で来られたメディアの方々の交通整理やら、
関係者同士の挨拶だらけなのだ。


そういうもんだから。芸能ってのは、商売だから。


なので、こんな素敵な場所でスタートを切る映画に、
初出演、主演、という形で優希美青さんが関われた事は、
とてもとても幸せな事だったのではないかなと思う。
恐らく、もう2度とこんな暖かくて、
幸せなスタートが切れる映画はないはずだから。

長く上映されて欲しいなぁ。。。

大きく広告を打って、っていう映画じゃないので、
ジワジワと広がっていく事を心から願っています。


観た人の心には何かがきっと届く映画だと思うし、
色んなところで、来年になっても、
「あれ?今はこんなところで上映されてるんだ!」って、
そんな感じで続いていってくれないかなぁと。


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