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O-Lab +Ossan Laboratory+

Ossanの研究所です。

映画「でーれーガールズ」東京試写会の感想。(ネタバレなし)#でーれー

2015/01/14(水)に東京のスペースFS汐留で、
映画「でーれーガールズ」の試写会がありました。


舞台挨拶の模様は動画でガッツリupされてるので、
そちらを探していただくとして、映画の感想。


今回の作品で、W主演の優希美青さん足立梨花さんのうち、
優希美青さん演じる鮎子視点で物語は展開します。
物語自体は若い頃に新しく友人と
出会い、そして、別れる、という、
文章に書くだけだと、至極単純な話です。





でも、もちろん、それだけの映画ではなく。


見て感じたのは、甘酸っぱい、というよりも、なんだろうか、
昔のアルバムを開いてページをめくっていくうちに、
いろいろと思い出すようなあの感覚と同じようであって。


スクリーンの中に初めて観る、彼女たちの物語に、
いつか見たような、親しみのある感覚が観る側の心に湧き上がる。
自分がその、彼女たちの年齢だった頃、確かにそういう子たちが、
自分の近くにもいたのだと、そう感じさせるものがあった。


恋に恋をする、というのは、別に女の子だけの話ではない。
俺のような男も若い頃は恋に恋をして。


例えば、鮎子と同じように、絵の中にだけいる子に恋もした。


今だから笑って話せる事だが、昔、妹が買っていた
漫画雑誌に出てくる女の子の主人公に、中学生の頃に恋をした。
あの感覚は正直、説明が難しい。
あまりに可愛い、漫画の中だけにいる、その子に恋をしたのだ。


そして、鮎子と同じように、近くにいた実在の異性に恋をして、
漫画雑誌の中のその子への恋は冷めたけど、あれは何だったのだろう?


あの頃は、好きな女の子の名前を口にする事なんて、とても出来なかった。
そして友人に話す事も出来なかった。どんなに親しい友人であっても。
大人になる、その途中にその感覚はなくなる。
あの子が好きになった、どうしよう、と友人に話すようになる。


そう、好きな子の名前を口に出すことすら、
苦痛なくらいに躊躇して、指が震えるような自分でいた、
あの感覚はいつの間にか私たちは忘れてしまうのだ。


廊下ですれ違うだけでも、
心に花火が上がるような感覚があった好きな子の名を呼ぶ事も、
大切な友人の名を呼ぶ事も、大切なその時に、
なぜかとてもとても難しくて、勇気が必要で、出来なかった事。


出来なかった事を出来るようになることは、
それが大人になるって事なんだけど、
あの時に理由もなく、指も脚も震えるくらいに、
ただ名を呼ぶ事ですら勇気が必要だった、
あの感覚はもう私には戻らない。


映画のクライマックス、鮎子と武美は別れる。


その時、映画を観るものに、わずかでもあの時の、
「名を呼ぶ事ですら勇気が必要だった記憶」が、
心に残っているならば、そのシーンで何かを感じて、
素敵な気分で映画館を後に出来る事だろう。




いよいよ、2015年2月14日(土)にイオンシネマ岡山、
2015年2月21日(土)から全国上映開始ですよ。


なかなか出会えない、良質な青春映画を皆様も是非。