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Ossanの研究所です。

いやそれが、100万払ってもマトモな派遣の方が来ない時代になったんだよ。

ブックマークコメント見てて思ったけど。
b.hatena.ne.jp


高額の派遣費用を支払わないからだ、って一見もっともな意見とかもあるけどそんな状況じゃないよ。
派遣って完全に「ガチャ」になってる時代で、あと、派遣されるエンジニアの方のほうでも仕事内容を選ぶ権利があるので、それなりの技術スキルのある方は有名企業さんのほうへ行っちゃってるんだと思う。


ちゃんとしたモノを作ってる企業でも無名だったら、お金積んだところでまともなスキルの方は来ないんですよ。
PHPやった事があります!」って人で一番ヤバかったの、Wordpressのカスタマイズしかやった事ない人でしたし。
正直に「Wordpressに特化して経験を積んできました」って言ってくれたほうがまだ印象良かったと思う。


面接でどういう案件をやった事があるのか、どういうフレームワークを使った事があるのか、って確認して大丈夫だと判断しても、とんでもないSQL書いちゃう人とかもいたし。
キャンペーンで応募者数を集計する画面を作ってもらったら、全レコードをSELECTしてきて、PHPで「i++」使ってカウントしてたのよ?
SQLのCOUNT知らなかったんだよ、その人。そんな人が来るのさ、今の時代。しかも30代後半の方ね。


派遣会社側もスキルの把握を放棄してるんですよ、単純な話。派遣会社が「下駄をはかせてる」のではなく「知らん」のですよ。
そもそも派遣会社の営業の方に「こういう経験の方が欲しい」と話したところで通じにくい時代になってるかなとは思いますが。
あまりに技術分野が細分化されてるし、派遣されて来る方のやる気に吸収力が左右されてしまう、というのもかなりあるし。
なので「とりあえず突っ込んでしまえ」が派遣会社側のご都合でしょう。それが悪いとは言いませんがね、使えない人に職を与えられてるという意味では。


採用する側も派遣の方に対して、案件のこれまでの経緯とかコーディングルールとか、仕様書の説明とか、必要なことはもちろんやらなきゃダメなことです。
ただ、上記のような基本的なスキルまで教育しないといけないようなレベルの方が来るわけです。
しかも前職のやり方を引きずってたり、年齢が上がってきてるからかアドバイスを聞き入れなかったり、月曜日は必ず遅刻してきたり、トイレの使い方が汚くて汚した後の掃除をしなきゃならなかったり。
数ヶ月経って慣れてきたら、バグだらけのソースを「テストしました!」って嘘ついてコミットしてきたり。
多分、数ヶ月でやっと使えるようになった頃にそういうことをやっても、教育コストの面ですぐに変更できないことを理解して意図的にやってるんだろうな、と思われるタイミングでヤられた事があります。


じゃあ、派遣の方が作ったものを顧客に納品する前に「テストしました!」という嘘を見抜くコストをこちらが負担しなきゃならない状態になるのは、果たしてフェアであるのかどうか。とか。


社会人としてもダメな人が来てしまう、っていうのは実情として把握しておいて頂いたほうが今の世の中をご理解頂けれるのではないかなと、はてブのコメントを見て思ったのでした。