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Ossanの研究所です。

トヨタの「e-palette」が実現すると近距離移動の交通手段は無料になるし新産業が登場する。

あんまり世間的に注目されてないけども。
newsroom.toyota.co.jp


個人的にはそんなに注目されないほうが、トヨタと、この「e-palette」構想に参入する企業にとっては好都合なので良いとは思う。
なぜなら、タクシーは間違いなく死ぬし、Uberですら死ぬし(とは言え、Uberは参入するけど)、運送業も死ぬかこれに乗っからないとダメ、という事になるんで。


長距離やら高速移動、となると難しそうだけども、とろとろと移動しても問題ない範囲だとこれで十分なんですよね。
これが実現する前に「高速道路は自動運転じゃないと違法」みたいな方向転換が出てくれば、また話は変わるけども。


運転手が不要なので、その分の人件費は不要。
車体外部に広告を出せるし、車内or車外で提供するサービスにお金を払える、みたいなモデルになるので乗車自体は無料になると考えて問題ないと思う。
例えば、ショッピングモールで買い物をしたい、と考えたらショッピングモールから「e-palette」が迎えに来る、って感じ。
定期的に病院へ行く人は診療費用の中で移動手段の「e-palette」料金は賄ってもらえるようになるだろう。
地元商店街が「e-palette」を保有して、買い物に来てもらう、ってのも可能だ。


タクシーも自家用車もいらんな。

Amazon以外のIT企業が参入できそうな場所を考える。

ざっと考えると以下のような感じ。

  • AWSのCloudwatchに対するDatadogのような、扱いやすい状況把握システムの開発、提供。(中小企業も「e-palette」を使うなら必要)
  • 配車を効率的に行う、車両オーケストレーションシステムの開発。(量子コンピュータ必要やな)
  • パーソナライズされた広告、サービス提供を行うシステムの開発。(マーケティングオートメーション)
  • トヨタ以外に似たようなシステムを提供する自動車メーカーが登場した時、横断的に管理できるシステムの提供。(上記の車両オーケストレーションシステムの中に含む)
  • 「e-palette」のような車両側と別のロボットとの連携システム。(各店舗や施設に配備されたpepperのようなもの、車両メンテロボットのようなもの、両方との連携が必要)