O-Lab +Ossan Laboratory+

Ossanの研究所です。

明日、俺が観に行く子の話。

明日、朗読劇の「もしもキミが。」の石橋杏奈が出演する回の、
千秋楽でして、今夜に高速バスに乗って東京へ向かうのでござる。


ちょいと、昔の話をする。
彼女がスカウトキャラバンでグランプリを取った後、
受賞の模様の写真を見たら、
「うわっ!なんだこの子!すげぇ可愛い!」とか思ってですね、
その瞬間から俺はメロメロになってたんですけども。


で、人前に出てくるイベントで「赤い羽根共同募金」があったんですが、
せいぜい30分くらいしか出てこないイベントなのに、
新幹線に乗って大阪から東京へ向かって。
それが彼女と初めて会った時の話。


先にファンになっていた石原さとみと比べると、
どこかしら人前に出るのが苦手さんに見える、ところとか、
あまり感情を表面に(というか、前面に)出さないというか、
クールというか。


多分、心の中では色々思ったり考えたりしてる子なんだろうけども、
なんか良くわかんないな〜この子、みたいなのもありまして、
一時期「この子のファンを辞めようかな」とかも思ってたんですよ。


しばらくしたら、彼女はSeventeenのお仕事を始めたんですけども。


「なんかSTの仕事って杏奈に合わないんじゃね?」とか
オレオレなファン目線で思ってたのが大間違いであったかのように、
彼女はその仕事を通して、Seventeenの仕事を始めたあたりから、
表情が色々と表に出るようになってきまして、
その「表情を表に出す」というのが、演技にも幅を与えるようになっていったのでした。


元々、彼女には才能がありまして。
(注:ファン目線で)
スクリーンに映ると、彼女は非常に画になるのです。


ただ立つだけで。
ただ歩くだけで。
そこに意味が生まれる。


なので、元々持っていた才能に表情の豊かさが出てきて、
動きにおいては、もうそれはそれは非常に良い演技をする、
そんな若手女優さんに順調に育っていたのでした。


しかしながら、それだけ素晴らしい成長を見せていた中で、
彼女はどうも、セリフになかなか、
表情や感情を乗せるのが上手ではなく、
彼女もそれに気づいていたのか、安定感に欠ける部分が、
以前からずっと続いていて、どこかしらでハードルを、
超えて欲しいなぁと思っていたんですけども。


それが、昨年の11月〜12月に、
初舞台「カーディガン」を通して、
以前よりもハッキリとセリフに感情が乗るようになって、
舞台で度胸もついたのか安定感が出てきて、
一つステップを上がった感じになってまして、
非常に楽しみな感じなのですよね、すごく。


それで、ここに来て「朗読劇」ですよ。


杏奈が長く「弱点」として持っていた部分を
克服しないとどうにもならない、
失敗すらしてしまう、そんなお役目なのです。


私は、明日の千秋楽が終わった後からの彼女に、
並々ならぬ期待をしている。


今後、それまでとは全く違う彼女の「女優」としての
演技を目にする事が出来るだろう、と思っている。


明日は「新生 石橋杏奈」の始まりになるだろう。
きっと。