「Amazonのクラウド使った仕事してる」と言うとWeb事情を知らない方に怪訝な顔をされるのでザックリな説明する練習。
最近、おいらがその手の仕事が多いので、
Webの事をよく知らない方にも説明を試みるのですが、
「Amazonのクラウド(AWS)使った仕事をやってる」と簡潔に説明すると、
「ん?Amazonで何かモノを売ってるの?」って話になっちゃう。
なので、Web事情を良く知らない方々にも分かるように、
ザックリだけど丁寧に説明する練習をしてみるよ。
Amazonがサーバ(Webサイトを配信するコンピュータ)を販売してます!
簡単に説明すると、以下のような感じ、です。
===
Amazonが本を売ったりするためにAmazon自身が構築した、
Webサイトを配信するコンピュータシステムがあるんだけど、
それと同等クオリティで構築したサーバを販売してます!
===
↑めっちゃ簡単に説明してるので、
厳密に言うと間違ってるところもあるんですが、
まぁ、大雑把に言うとそんな感じなのです。
Amazonが自分たちの商売のために大量にコンピュータを購入して、
大規模なシステムを作っているわけですが。
「Webを使ったビジネスをやってる他の企業も
同じようなシステムを欲しがってるようだ」
という事にAmazonが気付いて、切り売りの商売を始めたわけです。
今や、そのビジネスでAmazonは
2015年12月期の通期売上高は前年同期比69%増の78億8000万ドル(1ドル=120円換算で約9450億円)、
営業利益は同182%増の18億6300万ドル(同約2230億円)でした。
ITpro編集長日記 - AWSの年間売上高78億ドル:ITpro
なのです。
コンピュータそのものを売ったり買ったりしてるわけじゃない?!
で、Amazonがコンピュータを売る、と聞くと、
「Amazonと契約して、コンピュータの機械を1台買ったりするんだよね?」
と、思われたり、言われたりするのですが、
全然違います!!
Amazonが例えば「10台」のサーバを購入して、
データセンターに入れた、としましょう。
(実際はもっと大量ですが!)
昔の商売のように「1契約1台」だと、10契約しか販売できません。
複数台欲しいお客さんがいたら、更に契約数は少ないでしょう。
Amazonの商売は違います。
機械そのものは「10台」だったとしても、
お客さんの要望に合わせて、以下のように仮想的に変更して提供します。
機械は10台→パワフルなマシン2台
機械は10台→遅いけどリーズナブルなマシン30台
みたいな感じで、
仮想的にコンピュータの能力を柔軟に変更
できるようにして販売しているのです。
仮想的に変更?なにそれ?となると思いますが、
コンピュータのシステム上で、
コンピュータのエミュレータを動かしている、
というイメージをしてください。
PC上でTVゲームのエミュレータを動かす、みたいなのがありますよね?
あれと同じような感じです。
仮想的に変更できると、何か良い事があるの?
良い事!あります!!
例えば、夜中にアクセス数が少ない場合は
処理能力低めの安いものにするけど、
バーゲンセールの時とか、LINEで告知をした時とか、
テレビ番組で取り上げられてアホほどアクセスが発生した!
っていう場合だけ、一時的に高性能のものに変更する、
みたいな事ができます。
そういう感じで柔軟に変更できるシステムも含めて、
Amazonから販売されているのです。
で、私のような技術者がそのAmazonのシステムから、
最適な組み合わせをお客様に提案して、商売をしてるわけですね。
なので、私から見ると、Amazonはシステムの元売り業者になります。
というわけで、ザックリ説明でした。