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指導のやり方は問題かもしれんが、ずれてる

中2が学校で自殺 「原因は生徒指導」両親、提訴へ
http://www.asahi.com/national/update/0820/SEB200608200001.html


両親は「原因は生徒指導では」と同市教委に訴えてきたが、
納得のいく回答が得られていない。
県内ではその後、中高生の自殺が多発。
「教育が変わらなければ同じことが繰り返される」と決意した。


自殺したのは安達雄大君(当時14)。
04年3月10日、校内でたばこを持っているのを担任の男性教諭に見つかり、
生徒指導中に「トイレに行きたい」と教室を出て、校舎4階から飛び降りた。


ちょっと気になったことがあって。

県内ではその後、中高生の自殺が多発。
「教育が変わらなければ同じことが繰り返される」と決意した。

その後、自殺が多発、っていうのは、生活指導とは関係なく、
彼が自殺した時に自殺の事実が
広まることによって発生した群発自殺ではなかろうか?

自殺防止対策有識者懇談会報告「自殺予防に向けての提言」
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/12/h1218-3c2.html


(3)児童・思春期における留意事項
学校等児童生徒を取り巻く環境において、不幸にして自殺が起きた場合、
周りの児童生徒に対する強い心理的影響が考えられることから、
これを軽減することは重要的課題である。
(中略)
また、児童生徒は、流行に影響されやすく、
後追い自殺」や「群発自殺」が発生しやすいといわれている。
そのため、万が一、自殺が起きた場合の具体的な対応策について、
海外の動向や様々な研究成果を踏まえ、例えばマニュアル化等も含めて検討の上、
そうした成果を学校等において普及・啓発を行うとともに、
担任、養護教諭等が中心となって相談体制の充実を図ることが必要である。

仮に、彼の自殺により自殺件数の増加に繋がったのなら
生活指導の問題よりも、自殺が発生した後の情報管理、
相談体制確立の不備が問題だった可能性がある。


今回の裁判で
「生活指導が問題であった」と仮に判決が出てしまった場合
自殺後の対応に問題があったかもしれない部分に
スポットライトが当たらなくなってしまう危険性が高い。



十分に調査されることを願う。