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改札機で電源が入らなかった話・その2

今回の件はメーカーからすると全くもって悪夢のような話だ。


PASMOの本格運用開始後、半年の時点で発生したのを見ると、
ネガデータのデータ量が飛躍的に増加したのが原因かな?
とか、思ってますがどうなんでしょ。


半年、って結構重要なんですよ。
定期券システムが絡んでると、半年って区切りは重要なんです。
定期券って購入可能な期間、最大6ヶ月なわけですから。


次に重要なのは、年末年始くらいでしょうか。


改札機のプログラム改修に関しては
・一斉配信で可能なアプリケーション部分
・各改札機のファームウェア
で、改修にかかる手間が全然違うのですよね…。


ファームウェアだったら、目も当てられません…。
全部が交換完了になるまで、台数が多いだけに結構かかります。

260万人の朝の足を直撃 プログラムに潜んだ“魔物” - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/12/news117.html


ネガデータにダミーを挟むなどして条件を変えれば問題なく
読み込めることは分かっているため、当面、
始発前にネガデータをシミュレーション環境で
テストした上で各改札機に流すようにする。

ほぼ原因がわかってるような気がしますが。


シミュレーション環境、っていうのは、
大手の鉄道会社は全ての駅務機器が
集められているテストルームを持っていて、
そこには切符券売機や改札機、窓口端末等
(駅員さんが特急券の発券とかで窓口で使ってるやつね)
があるんですよね。


つまり、テストルームにある
改札機にネガデータを配信して問題なく
利用可能状態へ移行するのを確認できたら、
定時配信をする、ってことのようで。


ってことは、終列車後の今頃はネガデータを改札機に転送して、
JRの人とメーカーの人が状態確認してるんだろうなぁ…。
めっちゃピリピリしてそうだ。やりたくねぇなwwww


日本信号だけ出ればいいわけじゃないからねぇ…。
駅サーバが別メーカーだったらそのメーカーも出なきゃいけないし、
恐らく、別の改札機メーカーからも技術者が出てきてるだろうな。


気になるのは、JR東日本で確認された今回のバグが
他の鉄道会社で使用されている改札機にもあるかも、という点。
ううむ、大変だぞ、これは。