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Ossanの研究所です。

たまに来る親戚、ほど人間関係でやっかいなものはない

やなこと思い出した。つか、現在進行形なんだけど。

レジデント初期研修用資料: 歪む時空のこと
http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2007/10/post_554.html


重たい話。チューブ栄養が必要だとか。
自宅で引き取るか、施設探すか考えて下さいだとか。


東京の人達はびっくり。
「去年はこんなじゃなかった」だとか、
「親族が交代で診ることになっていたのに…」なんて、
その「親族」は自分達だけ安全地帯だったりして。


(中略)


ずっと一緒にいる人と、毎日みる人と、
年に2回ぐらいしか顔をあわせない人とでは、もはや時空間が共有できない。


時間軸のずれを言葉で解決するのは難しくて、
いくら説明したところで、相手はもはや「あいつが悪い」で固まってるから、
何を言っても屁理屈にしか聞こえない。

うちの父方の祖父のときはこんな感じだった。
まぁ、もう死んだから忘れかけてたけど。


うちのオカンは「長男の嫁だから」という理由で
週に3回の病院訪問を親族に「義務付け」られて。
オカンは週3回、他の親族は多くて月に1回。
数ヶ月に1回も行かない親族もいて。
何か、みんな忙しいからとか何とか言って。
うちよりそいつらのほうが病院から近かったのに。


週に3回行くオカンが実質的にメインで看病してたわけですよ。


で、医師から
「糖尿病が悪化するので、勝手に食べ物を与えないでください」
って、まるで動物園の動物を扱うような話を
きっちり念押しされてたんで、他の親族にもその話をしたんだけど。


そしたら、親族の方々が。
「いつ死ぬかわからないのに、それはかわいそう」
「ちゃんと医師に交渉したのか」
「こっそりこれを食べさせてあげて」
とか、何とか。それは医師に止められてるからできない、
って断ったら、さんざん嫌みを言われて。


父と俺がいない時間帯にオカンに電話してくるのよ、そいつら。


ある日、親族の方のうち1名が久々に病院に行ったら、
「前に来た時はこんなじゃなかった」って、まさにそんなシチュエーション。
「あそこの嫁、ちゃんと看病に行ってないからあんなに悪化したんだ!」
とか、あることないこと親族中に電話してくれましたよ、えぇ。


重度の糖尿病患者で寝たきり寸前の祖父が
回復するなんてこと、ありえないのにですよ。
あぁ、こいつら全員頭悪いんだな、と俺は悟りました。


オカンに嫌みな電話をかけてくる親族の方々が
それ以来すごい数に増えまして、
うちは日中、電話機から電話線を抜くこととなりました。
オカンを守るためです、仕方ありません。


そしたら、ある日、その親族のうち、
ある方が取り返しのつかないことをしてくれました。
こっそり祖父に、欲しがっていたアンパンをあげたのです。


重度の糖尿病で体がイカれまくってた祖父は
アンパンを食ったことで血糖値が急上昇。
血糖値急上昇→意識がモウロウとする→病院の廊下を歩行中に転倒。
(もちろん、その頃にはアンパンを与えた親族は病院を去っていた)


祖父は足と腰の骨を骨折、寝たきりとなりました。


医師は「なんで血糖値がこんなに急激に上がったのだろう…?」
と疑問を持っていました。
しばらく経ってから知ったのですが、うちのオカンが原因を知っていました。
ゴミ箱にあったアンパンの袋をオカンが見つけたからです。


が、オカンは医師に怒られるのが怖くて、それを廃棄しました。
アンパンを与えた親族は知らぬ存ぜぬの一点張り。
気が付けば、親族の間で転倒の件までもがオカンのせいになっていました。


祖父はその後、一度も歩行できるようにならず、
結局寝たきり→ボケ進行→他臓器の状態も悪化→死亡。


それで、もう終わりだと思っていました。
が「死んだのは長男の嫁のせいだ」になっておりました。
何でそうなるのか、さっぱりわからんのですが。







その後、うちのオカンはノイローゼになって、
事件が発生、近所も騒然、私の家にはパトカーが来ました。


うちの妹は泣きじゃくり、
駆けつけた警官に小一時間ほど慰めていただきました。
あの時の警官さん、ありがとうございました。


オカンは幸い、ノイローゼも回復、してますが。
未だに精神安定剤と病院のお世話になっております。
本当にありがとうござ(ry


親族の方々は
「看病をしっかりしなかったから、祖父の霊に呪われてるんだ!
 反省が足りないからそうなるのだ!!」と未だに言っております。


あと、仲良くしていた、いとこの結婚式、
それらの親族の方々が「あの嫁の息子は出席させるな!」
とか何とか言ったらしく、招待状すら送られてきませんでした。


いとこはこっそり、電話してきて俺に謝ってくれました。


死ねばいいのに。