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「雨の翼」@梅田ガーデンシネマ

藤井美菜ちゃんが出てるので見ておこう、と思ったんで行ってきた。


3/1の上映では映画のシーンに合わせて
KUMAMI氏が生演奏で合わせる、
という極めて珍しい演出が行われたんだけども。


毎月1日は映画サービスデーということで1000円。
生演奏によるライブ+映画(35分)と考えた場合、
1000円というのは極めてお得な買い物だったなぁと思う。


KUMAMI氏による生演奏のクオリティは極めて高く、
映像のシーンに寸分の狂いもないタイミングで
きっちりとミスもなく合わせてくるのは
「素晴らしい!!」と絶賛すべき技術だった。


最も、その「寸分の狂いもなく合わせる」というのは、
逆に言えば「生演奏の意義」を失わせる部分ではある。
ピアノ演奏だけだったならば、「意義」は全くなかっただろう。
結局のところ、その「意義」を担保しているのは、
KUMAMI氏の高い歌唱力、ただそれだけだったなぁと。


あのレベルの歌唱力が無ければ、
このような試みは行われるべきではないだろうなぁ。
KUMAMI氏だったからやる意味があったかな。


映画感想

さて、映画の内容。
たった35分の中で慌ただしさもあまり感じさせず、
教室の窓の外の太陽と、流れる雲に美しさを感じるというのは、
なかなかすごいことなんじゃないだろうか?


JINKEさんから事前に「花とアリス」を意識したシーンがある、
と聞いていたんだけども、雨の中でバレエを踊るってのは、
蒼井優ちゃんが「花とアリス」で光の中で踊っていたのと、
極めて対象的なシーンだったなぁと感じた。


花とアリス」のバレエのシーンは、
その優ちゃんが浴びていた「光」に象徴されるように
これから訪れる未来の時間への若干の希望と現実が錯綜するシーンだった。
雨の翼」のバレエのシーンは、
美菜ちゃんが浴びていたのは「雨」であり、
それは過去の思い出へ現実の自分を繋ごうとする
「心」の安らぎを得るための「行為」のシーンで、意味合いは全く違う。


しかしながら、どちらのシーンにも共通するテーマがあるとするならば、
それは「自分の存在の意味」への「問いかけの境界線」とでも表現すれば良いか。


「自分の存在の意味」を問う、わけでもなく、
「自分の存在の意味」を問わない、わけでもなく。
そういう意味で「問いかけの境界線」かなと。


でも、美菜ちゃんは過去の思い出の中では、
「雨」と「光」を同時に浴びながらバレエを踊っていた。


だからこそ、夜、雨の中、踊る彼女の「心だけ」が
過去の「雨」と「光」を同時に浴びた「あの頃」にあるのが、
そのシーンを観ている私にとって、痛くて優しいシーンであった。


まぁ、あの、あれだ。
屋上で花火を打ち上げた後だか、前だか、
忘れたけど、雨が降る前にすでに屋上の路面が濡れてるのが
一瞬映ったのが、少々残念だった…。


映画上映後

映画の上映終了後、KUMAMI氏が「キンモクセイ」という曲を歌って終了。
とにかく彼の歌唱力は素晴らしい。
映画終了後にCDの即売会があったんだけど、買わせていただきました。


「ライブとか結構されてるんですか?」って聞いたら、
「地元の福岡と東京では、ライブは何回かやってるんですが、
 大阪はデビュー後に1回させていただいたくらいなので、
 今後大阪でやる機会があったら、ぜひ来てください!」とのことであった。
かわいい系のイケメン美男子でした。