少なくとも、芸能人の売り方の変化はある。そのあたりから考える、広告戦略とか。
ネット広告の市場規模の話とかを、この数日調査したり、
1カ月後あたりにセミナーで話をしなきゃならなかったり(悲劇wwwwww)
ということになって、いろいろ考えていたんだけども。
で、俺が追っかけてる、アイドルとか、アーティストさんとか、女優さんとか、
そのあたりの売り方って完全に以前とは変わってきてますよねぇと思ったので、
つらつらと書いてみる。
一番以前と変化したのは「絨毯爆撃(じゅうたんばくげき)」的な手段が失われた事だと思う。
テレビやラジオが広告面で、その「絨毯爆撃」にあたるのだけども、
売り込む商品(要は、芸能人)の市場ターゲットである若者に対して、
その広告手段の効果が以前より明らかに低下していて、
尚且つそれら「絨毯爆撃」的な広告手段に必要とされる資金が、
極めて高額で「費用対効果」的には明らかに「最悪の手段」になってるわけで。
CMに楽曲が使われたとしても、HDDレコーダーに必要な番組を録画して、
スキップされてたら、やはり「絨毯爆撃」効果はなくなるだろうし。
で、「絨毯爆撃」を失われた状況で、どうやって売るのか?
というところなのだけれども、アイドル分野ではとりあえず、
PerfumeとAKB48は共通したプロセスで売れてるので参考になると思われる。
プロセス的には、
- 徐々に一定数量の支持を獲得する事に重点を置く。
- 活動初期には広告手段として、テレビ、ラジオ等は積極的には「使わない」。
- 一定数量の支持を獲得後、テレビ、ラジオの露出を拡大する。
- 遅れて、紙媒体への露出を拡大する。
これまで「絨毯爆撃」に使用していた「大量資金投入を短期に数回」を、
「少量資金投入を長期に数十回」にする、と考えるだけでも、
上記のプロセスへの移行が可能だろうと思われる。
プロセス移行時には、下記の理解で進める事になるのだろう。
「長期」的に行えるだけの戦略と企業体力、組織(人事面)の安定性がないと、
上記プロセスの途中で成果の出ないままプロジェクトは崩壊するだろうし、
かなり難しい事ではある。
「絨毯爆撃」を「使用しない」プロセスで重要になるのは
「徐々に一定数量の支持を獲得する」事が実際に出来ているかどうか?
の正確なモニタリング、監視であって、現時点での顧客数量の、
正確な把握が出来るイベント、商品販売方法の実施がこれまで以上に必要だろう。
例えば、アルバム楽曲のバラ売りをiTunes等のネット配信で実施すれば、
これまで「アルバムのどの楽曲が世間的にウケが良いのか?」という、
把握が困難だった事象も正確に理解できるようになる。
把握した数量から、ライブで披露する楽曲チョイスを検討して
支持拡大に活用したりする事もできるはずだ。
個人的には、2006年あたりで「絨毯爆撃」が機能しなくなってたと思っている。
その事実に2006年前後に気付いていた企業と、そうでない企業の差が、
今現在はっきりと明暗を分けている感がある。
追記:
テレビ、ラジオ等は積極的には「使わない」というより、
使いたくても「使えなかった」ってのも考えられるので、
そのあたりは、正直な話、もうちょい考えたほうが良いかもなぁ。>俺