O-Lab +Ossan Laboratory+

Ossanの研究所です。

世界が「残り3秒」で終わるとしたら。

よく、くだらない質問で
「世界があと、1日で終わるならなにをするか?」
なんてのがあるが、それが「残り3秒」だったらどうするだろうか?


先週の半ばあたりから、私の叔母が生死の境にいる。
ガンが脳へ転移し、入院後数日でロレツが回らなくなり、
足が動かなくなり、話ができなくなり、筆談が終了した。


疲れて、眠りについた後。
会話への反応はなくなり、目は開かなくなった。
すでに死が近づいていた事は理解していたらしい。
筆談になったのは、たった1日。


驚いた事に、目は再び開いた。
しかしながら、ドアの音と会話と、
周囲の者の動きに対して物理的な反応はするが、
論理的な反応は、もはやない。


今は、目が覚めた時は周囲をキョロキョロと子供のように眺め、
しばらくすると眠りに落ちる。
そして、再び目を覚まして周囲をキョロキョロと眺める。


それを、10分おき程度で繰り返している。
脳に転移すると、不思議な事が起こるのだ。
恐らく叔母の中では、夢と現実に境が無くなっているだろう。
目を覚ましていても、夢の中なのであろう。


病室に叔母といて、思ったのだ。
人生の終わりがその人にとって「世界の終わり」なら、
「残り3秒」くらいしか「世界の終わり」を理解出来ないのではないか?と。


「残り3秒」その時に、俺は何を思うだろうか。