「人生の一発逆転という悲しい夢」を見る人は、占い師に占いの結果ではなく「現実」を教えてもらうらしい。
人生の一発逆転という悲しい夢 - Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20101128
その昔、日本にlotoやBIGがまだ無かった頃、
とある南米の国の街角で、loto（クジ）を売っている店が
あまりに多いのに驚いたことがある。
（中略）
その光景が異様にみえて、一緒に歩いていたその国の知人に
「なんであんなにクジが人気なの？」と聞いたら彼が
「クジ？ 違うよ、あれは貧困層を狙い撃ちにした税金なんだ」と言った。
この「貧困層を狙い撃ちにした税金」の話。
あまりにタイミング良くあるところに、
「宝くじ」の話が出ていたので、ちょっと興味深いなぁと。
星占い結果の難解さをさらに難解な日本語で作られた文章を楽しむために、
毎週読んでいる「ジョナサン・ケイナーの星占い」のTOPページには、
「ジョナサンより今週のひとこと」というコーナーがある。
ここの内容は毎週毎週、外国の市民生活が垣間みれて面白いのだ。
で、今週はズバリ「宝くじと借金」だったのである。
★宝くじと借金
親愛なるジョナサンへ
私は毎週いろいろな宝くじを買っていますが、ちっとも当たりません。
私の星座の予報で、「富は重要ではない」という記述がありました。
言わしてもらえば、私にとってお金は重要です。
高額のお金が当たったら、借金に関する問題をすべて解決し、
次の段階に進んでいけます。
アンドリューより
まさしく「Chikirinの日記」で指摘されていた内容そのままである。
人生の一発逆転という悲しい夢 - Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20101128
射幸心を煽る、というのとはちょっと違う。
「人生に一発逆転がある」と思わせること。それが超高額賞金の目的だ。
（中略）
こうして貧しくて学のない者たちが、次々とナケナシの小遣いをクジに費やす。
期待値から言えば全く馬鹿げた買い物だ。
占い師である「ジョナサン・ケイナー」も同様に、
「馬鹿げた買い物をするな」と言いたいようなのだが、
優しく丁寧に「学のない者」へ回答して、
「ジョナサンより今週のひとこと」というコーナーを結んでいる。
親愛なるアンドリューへ
本当に宝くじを買う必要があるのだったら、
一週間あたり一枚だけ買うことをお勧めします。
当選確率が極めて低いので、
２枚買おうが、20枚買おうが、違いはないのです。
残ったお金を借金の返済にあててください！
学があまりになさすぎると占い師にすら、
「現実」を教えてもらう羽目になるようだ。
