O-Lab +Ossan Laboratory+

Ossanの研究所です。

「ハロプロ」が混迷を極めているのは、ヲタ側にインセンティブがないから、という仮説。

何となく思ったので、つらつらと久々の駄文を。


AKBも元々は弱小零細アイドルだったわけだけども、
ここまでデカクなったのも、活動開始初期から貼り付いて、
継続的に金を投下し、ステージ上のメンバーのモチベーションを維持するべく、
応援しつづけた古参ヲタがあったからこそ、というのは、
わざわざ言及するまでもないところだと思うんだけども。

ビジョナリーカンパニー【特別編】


p62
偉大な組織を築くとき、決定的な行動や壮大な計画、
画期的なイノベーション。たったひとつの大きな幸運、
魔法の瞬間といったものはない。


(中略)


偉大な組織への飛躍を築く動きが社内の人たちにとって、
巨大で重い弾み車を回すように感じられることだ。


弾み車を必死になって押していると、何日も、何週間も、何ヶ月も、
ほとんど進歩らしい進歩がない状態が続くが、
やがてほんの少し動き出す。だが、それで努力を止めるわけではない。
さらに努力して押しつづけると、ようやく弾み車が一回転する。
さらに努力を続ける。


(中略)


一千回転、一万回転、十万回転。
こうして押しつづけていると、どこかで突破の段階に入る。


どの回転もそれまでの努力によるものであり、
努力の成果が積み重なった結果である。
こうして弾み車はほとんど止めようのない勢いで回転するようになる。
偉大な組織はこのようにして築かれていくのだ。


アイドルビジネスにおいては、
この「弾み車を回す」という行為に対する、
ヲタの間接的、直接的な影響は、スタッフサイド&アイドル当人達と同等か、
状況によってはそれよりも影響が大きいのは説明するまでもない事。


スタッフサイド&当人達は、売れる事によって得られるものは、
経済的なもの、名誉的なもの、考えればいくらでも見つかるものだが、
ヲタ側のインセンティブは「自分がファンをしてる子が有名になる事」程度である。

ハロプロヲタには「弾み車を回す」行為に参加する必要性がない。

ハロプロヲタは、他のアイドルユニットのヲタと比べて、
「弾み車を回す」行為に参加する必要性があまりない。


スマイレージを例にすると、

  • ライブには出てくる。
  • 事務所の方針が決まりさえすれば、テレビに突然出始めたりする。
  • 気がついたら、レコ大で新人賞を取ってたりする。

という感じ。


ヲタが努力する必要が基本的に、ない。
ヲタが「弾み車を回す」行為に参加する必要性を感じられない。


iPhoneのような工業製品ですら、大量に売るためには、
「熱心なファン」を作り出す必要性が叫ばれている昨今、
(書店にいけば、マーケティング関連のその手の書籍が山のようにある)
ファンの「熱」を得られない行為ばかり続けてるような気がする。


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「ビジョナリーカンパニー【特別編】」は薄い本だから、
興味を持った人は、気が向いたら読んでみると良いと思うの。