O-Lab +Ossan Laboratory+

Ossanの研究所です。

AKB48人気が2010年がピークだったと仮定した場合、2013〜14年に完全に縮退運用に移行する必要があると思われる。それへの対応策の提案。

AKBファンは各メンバーが卒業後にソロで活動を始めた際に金を投入してやるべきで、
今、CDを大量購入しても何ら意味がないと思うのだが、
まぁ、そんな事を言っても「今のあの子が好き」だから金を投入するのだ。


アイドルヲタってのはそういうもんだ。
だから、こんな事は言っても聞きはしないだろう。


それにしても、映画「もしドラ」は外れているようで。
俺が以前言及したパターン、

「アイドル戦国時代」ってのが「不幸な目に合う女の子を大量生産する時代」であるのは明白なのだから、そんな時代が終了するなら1秒でも早いほうが良い。 - O-Lab +Ossan Laboratory+
http://d.hatena.ne.jp/dbfireball/20110202/1296624146


まず「アイドル」時代には、売れないほうが良い。
もしくは、売れてるアイドルユニットで「隅っこ」にいると良い。
「売れてるアイドルユニットのセンター」には絶対になってはならない。


「売れてるアイドルユニットのセンター」は女優デビューをした時に注目される。
そして大抵は「演技力がたいした事がない」と叩かれて、
「演技力がない人物」として評判が瞬く間に広まる。
で、次の「女優」の仕事が来なくなる。


「女優」への転身における失敗パターンは全て、これだ。

前田敦子がこの失敗パターンに見事にハマりつつあるようだ。
大々的な映画ではなく、小規模な映画から始めるべきだったのだが。


もっとも、売れてるアイドルに小規模映画出演をさせるような、
勇気ある事務所もなかなかないだろうけども。
とりあえず、前田敦子は女優転向への失敗の引き金を引いて1発撃ってしまった状況だ。


あと2回ほど引き金を引いて状況が悪化していたら、それで終了だ。

AKBはバブルへ移行したのではないか?

さて、AKBは個人的には「ブーム」→「バブル」への移行を完了し、
あとは「バブル」が弾けるのを待つばかりの状況になっていると考えている。


基本的に女性アイドルの「バブル」が外から見て把握できる状況になるのは、
その背景にある組織が急拡大した際であると考えられるのだが、
沖縄アクターズスクール、とかが分かりやすかったよね。)
大阪に「NMB」博多に「HKT」と急速に拡大しているのは、
まさに「バブル」かと思われる。


そもそも、地理的に離散している地域に同時多発的に、
「組織」を築き上げるのは、どんな優秀な経営者でも困難な仕事である。
それにも関わらず、芸能関係者は
「地理的に離散していても組織運用は可能である」
と何故かいつも「自分たちは優秀だ」と勘違いして急速に展開を行う。


業種的に見ても、そんな勘違いを平気でするのは、
芸能界くらいかと思われる。

NMB」「HKT」の投資回収が完了する前に「AKB」が縮退運用に移る危険性。

アイドルビジネスは初期は「若干の赤字」覚悟で行い、
数年かけて徐々に投資を回収して黒字に持って行くのが通常だろうが、
NMB」はまだ活動開始後1年経っておらず「HKT」はまだ発足前である。


「AKB」に次いで発足した「SKE」は2008年発足で3年経過しており、
基本的投資の回収はある程度完了していると思われるが、
世間的な「成功」と呼べる状況になった人物は1人も排出できていない。


成功者を排出できていない、という点を考慮すると、
広義の意味では「SKE」も投資を回収できてはいないとも言える。


主体の「AKB」の人気下落を他の組織で埋め合わせる手段もあるが、
他組織のメンバーを「AKB」に取り込んで売り出す、という手法を
採用している現状、他組織は「AKB」の「下部リーグ」扱いなので、
「AKB」が風邪をひくと「下部リーグ」は肺炎を起こすだろう。


まさしく「AKB系列」である。

「AKB系列」は「不幸な目に合う女の子を大量生産」する瀬戸際か?

個人的には「HKT48」はオーディションだけ行い、
優秀な人物だけを東京へ引き抜きを行うだけにして、
HKT48」の発足は中止すべきかと思われる。


NMB」「HKT」の大半の女の子がアイドルとして最もパフォーマンスを
発揮できるようになったタイミングで「AKB」が縮退運用へ、
移行している可能性が極めて高いと考えられる状況である。


HKT48」のオーディションは「泥船に乗らないか?」と、
勧誘しているのと、恐らくほぼ同義である。


未来のある少女たちを「泥船」に乗せるのか?

「AKB」は資金的余裕があるうちに「吉本興業」型システムへの完全移行を行うよう提案する。

「会いに行けるアイドルとして成功した」という部分を、
やたら強調している芸能ライターや、アイドル評論家やら、
サブカル人な方々が多いが、彼らが強調している点は間違いである。


「AKB」のビジネスモデル(そして、育成モデル)は、
吉本興業が行っているビジネスモデルの簡易版である。
本来強調すべきは、その点である。


劇場を所有し、劇場でパフォーマンスをさせ、顔見せを行い、
優秀な人物はテレビ等のメディアへ露出させる。
基本的な手法、思想は同様である。


ただ「AKB」の場合は、実力も人気もない人物もメディアへ露出している。
「劇場への出演」→「媒体への露出」の過程での絞り込みが、
吉本興業の手法よりも、弱い。


なので「AKB48」としての露出は徐々に縮小し、
AKB48」から優秀な小規模ユニットを組ませて、
その小規模ユニットのみを売り出す手法へ修正すべきである。


現状は「AKB」以外の「SKE」「NMB」「HKT」が下部リーグであるが、
新たに作られる「優秀なメンバーによる小規模ユニット」が最上位単位となり、
「AKB」はその下部リーグへ位置づけを変更する、という事である。


現状存在する「小規模ユニット」は所属事務所毎であり、
意味がなく、コンセプトもなく、戦略もない。不要ユニットである。


他、現状は「小規模ユニット」と「AKB」「SKE」「NMB」が、
それぞれメディア露出を行っているが「吉本興業」型へ完全移行した際には、
「AKB」「SKE」「NMB」の単位でのメディア露出は厳しく制限させる必要がある。

5年後を見据えて勝負が出来るアイドルユニットを。

「AKB系列」に負け続けているが、アイドルユニットを売り出したいという、
そんな事務所は、AKBが縮退運用に移ると思われる3〜5年後に、
必要とされるユニットを提案できるようになっている必要があるだろう。


「どこの事務所もアイドルユニットの売り出しを辞めてしまったなぁ」
というタイミングで出せるか、そこが勝負になるだろう。
楽曲のコンセプト、メンバー構成、ターゲット層、売り込み方、
考える事は山ほどある。だが、時間はある。


その時を、私たちアイドルヲタは心から楽しみにして待ちたいと思う。