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日本の映画ポスターが顔&上半身重視になるのは、単純にサイズが小さいからじゃね?

なんか、こういうのを見かけたけど。
togetter.com

そもそも、ポスターのサイズが違うらしいよ。

海外の映画ポスターを手にいれた事がある人なら知ってるだろうけど、海外の映画館に貼られるポスターってほぼB1のサイズで日本の倍らしいんですよ。
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp


日本の映画ポスターは基本的にB2ですよね。
なので、映画館で張り出した時に海外のポスターデザインをそのまま半分にしたら、俳優さんの顔が小さすぎるし、視認性が確保できるサイズにした文字とのバランスが悪いだろう事は想像に難くありません。
それらの理由があって、顔&上半身重視のポスターになりがちなんだろうと思います。


ここ最近で全身写真がポスターになってるもので印象に残ってるのって、可愛い女優さんが好きな俺の偏った知識だと橋本環奈さん主演の「セーラー服と機関銃」ですが、これも結局は顔&上半身のものも併用されてたわけです。


これと、
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↓これを併用
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出演する俳優さんで集客したい、とか、俳優さんで訴求したい、となると結局は顔&上半身強調ポスターになるのは日本のサイズだとしょうがないんじゃないかなと思います。


日本のポスターのサイズ感で俳優さんの顔のサイズを確保しつつ、文字サイズも確保して足まで入れようと思ったら、こんな感じの構図じゃないと難しいんじゃないですかね。
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これも結局は文字で足が切れてる感じだし。
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与えられてる紙のサイズで、何を表現するか。

「トイレのピエタ」のポスターを見る感じだと、実際のポスターのサイズ感を考えたら顔も小さくなるわけなので「切なさ」「寂しさ」のような表現をポスターでやりたい場合は日本のポスターサイズでも全身写真にする効果がある気がします。


なので、逆に海外のポスターサイズで全身写真を使うのは「迫力」を出せるからですよね。っていう想像も出来るわけです。女性の全身写真なら、女性の立ち居振る舞いとか、尊厳、であるとか。サイズが大きいから可能な表現があるわけです。


結局は、与えられてる紙のサイズで、何を表現したいか。って事かなと。
海外サイズで足を大きくポスターに入れる、となると非常に大きいインパクトはあるけど、日本サイズだと迫力ないだろうな、ミニチュア感とかチープ感が出るだろうな、とは思う。


あと


日本映画ポスターは逆にやたら「無垢の生足」を描写したがるのは大変よろしくない

っていうツイートで上がってる「書道ガールズ!!」のそれ、ポスターじゃねぇから。
書道ガールズ!!」のポスターはこれな。
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これも足まで入ってるけど、俳優さんの顔サイズ確保&文字の視認性確保、した上で動きを出す構図にしたらやっぱり足が入りきらないんだよね。
ポスターサイズが小さいのが全ての不幸の始まりかもしれんね。