O-Lab +Ossan Laboratory+

Ossanの研究所です。

岡崎体育さんが言う「ファンの待遇に差をつける」のはやって良いけど制度設計に「ファン同士を競争させない」も盛り込まないとファンが疲弊して続かないよ、という話。

どういう制度設計になってるのかは知らんけど。
taiiku-cawaii-japan.hatenablog.com


個人的には積極的に支出してくれる人は良い待遇にしたい、というのは良いと思う派。
そうじゃないと大して対価を払ってないのに利益だけを得ようとする人も紛れ込んでくるので。
サインだけもらいにイベント会場とか最寄駅の出待ちだけ来るサイン厨なんか最悪の事例だけど。


制度設計が上手ければ、ビジネスの拡大とか以前に「ファンじゃないのにファン面をしてるクソからのファンの保護」の役割も出て来ると私は思うのですよね。
良識のあるファンにちゃんと待遇を行なっておけば、サイン厨とか無視できるわけです。


ただ、アイドル現場のように「金を大量に入れると他ファンに勝てる!」みたいな制度設計だと不幸になると思うのですよ。
「ファン同士を競争させない」制度設計をちゃんと考えたほうが良いと思います。


SNSとかゲームとかもそうなんですけども、過剰にユーザをランク付けするシステムを入れたところって上位層が短期で疲弊するわ、下位層が参加の意義を見出せなくなって手を引くわ、まぁひどい事にしかならないんですよね。
ランキング制度があるSNSって一時期結構あったんですけど、今はランキング制度がないSNSしか生き残ってないんですよね。
ユーザ同士の競争って、想像以上に疲弊させて終了に近づけてしまう。


なので、せいぜい3段階程度の区分にして、長く会員をしてる人には上位層と同じサービスを1年に1回提供するとか、上位サービスへの移行を安くできるようにするとか。
スポーツのファンクラブ制度あたりが参考になるんじゃないでしょうか。
とりあえずのところは絶対にファン同士の競争に繋がらないような制度設計を入れたほうが良いと思いますね。

食品の廃棄に対して、二酸化炭素排出量と同じように罰則を設ける時代がもうきてると思うよ。ただし、罰則は立場が強い小売業側に課すべき。

まぁこれを見て思ったわけですが。
www.asahi.com


二酸化炭素排出量と同じように食品廃棄も食品カロリー量とか廃棄する食品重量とかで算出して管理&罰則を設けたほうが良いと思う。
可能なら、重量ならトン(t)単位ではなく、キログラム(kg)単位で罰則を設けて欲しいところ。


あと、動物性のものもペナルティ多めで。
うなぎのような絶滅危惧がある生物の食品化→廃棄、は極めて強いペナルティが課せられるべきと思うわけです。
まぁ廃棄の前でペナルティを課すべきだとも思いますが。
ペナルティがないので最後の1匹まで捕まえて売ってしまおう、とするわけですし。


で、ペナルティを課すのは食品工場や農家などの生産側ではなく、小売業側に行われるべき。
スーパーマーケットとかコンビニとか外食チェーン、そっちのほうにペナルティを課す。


そうすれば末端の販売状況が生産側にも情報共有が強く進むだろうし、それが結果的に過剰生産、食物の過剰輸入を抑えるはず。
生産側にペナルティを課すような形の制度にしたら小売業側から生産者イジメが発生するのは目に見えてる。
加えて、小売業側はペナルティを見込んだ仕入れ価格にするように生産者側に圧力を加えることも違法にしておく必要がある。
小売業側はそういうずるい事ばかりするのが上手だからね。初めから小売業側を過剰なくらいに縛り付けておく必要がある。


AIを使った販売状況予測を使う動機付けにもなるだろう。
それが結果的に日本の小売業の戦力強化に繋がれば尚良いですが。


食品廃棄権利の売買市場など、新たなビジネスも生まれるようにすれば良い。
廃棄を大幅に減らした小売業者は廃棄権の売却で利益が生まれるなら努力するだろう。


販売機会損失の金額<過剰生産によるペナルティの金額
販売機会損失の金額<廃棄を減らして生まれる利益の金額
になるように制度設計が行われるべきで、このあたりは頭の良い人らに考えていただきたいところ。

世界の潮流はスマートスピーカーでクラウド側で解析&処理なのに日本家電メーカーはロボットで端末側AIで処理しようとしてるのでまた絶対負けて潰れる。

なんかもうまた繰り返してるし、日本の家電メーカーって全然反省しないし学ばないというか。
スマートスピーカーってAI積んでないけど、クラウド側で語彙を収集して解析して投げ返す、ってだけなので本体価格が安価。
(スピーカー側で音声解析→テキスト変換→クラウドへ投げ、ってやってるけども)
収集してる会話パターンは絶対今後に生きるデータになってる。
完全に最初から「普及させられるか?」「将来進化させられるか?」が考慮されたデザインになってる。


でも、日本家電メーカーのAI搭載ロボットってめっちゃ高価で「普及」とか全然考えてない。
結果的に収集できてるデータも圧倒的に少ない。
最初は高価格でリリースして普及してきたら価格を下げる、みたいなテレビとかと同じような感覚で考えてる。
昔のやり方から全然離れられてない。もうそんな時代は終わったの!10年前に終わった!!


もうこんなの全然勝てない。
AIロボットなんて全く普及しないからサードパーティーの参加が薄くてアプリケーションも揃わない。
サードパーティーが少ないから使われるシチュエーションの開拓も進まない。
結果的にAIロボットを作ったメーカーが自分らで使えるシチュエーションの開拓までする羽目になってる。
企業体力が以前ほどないのに、そんなので勝てるわけがない。


この先に見えてる結果は、スマートスピーカーが普及してAIロボットが駆逐された後、スマートスピーカーにAIが搭載されるって流れしか見えない。
で、AIロボットを開発してきた日本家電メーカーの部署と研究チームは「不採算部門」として潰されて研究者はどっかのIT企業に持っていかれる。


というわけで、また日本家電メーカーは潰れると思いまーす。
AIBOもロボホンもきっと死ぬ。


先にAIBOやロボホンのお墓を提供するサービスを家電メーカーはやっておいたほうが儲かると思うよ。
家電メーカーは無くなると思うけど、お墓は残るかもしれないよ。

2018/01/30(火)早稲田大学「映画映像」映像制作実習作品上映会「線引き」「亡霊は笑う」「ひとひら」「最期の星」感想。

ざっと感想を書いておこうと思う。
4作品どれもクオリティは高くて悪い作品は1つもなかった。

「線引き」

上映中にパワーポイントの資料映像が半透明で被る、という謎トラブルがありましたが作品自体は良作。
あんな可愛くてちっちゃい女性が引越し屋の仕事をやるわけねーだろ、というのはファンタジーではありました。
が、世の中にある「女性だからこっちやって」的な区別、下手すれば「差別」にジワジワといつの間にか突っ込んでいく現象はよく映像に出来てるなぁと。


ただ、主人公の女性が「仕事の初心者だから」あの状況だったのか「女性だから」あの状況だったのか、ちょっと分かり難かった、かな。
話の流れ的には両方だったんだろうけども。新人を使って、新人がミスをして主人公が怒られる、ってところまでが描かれてたし。


それと、うどんが食べたくなりました。
(観た人だけが分かれば良い)
っていうか、主役の女性可愛かったな。


それと監督さんの人柄からできあがったチームの雰囲気の良さは今回の4作品の中で一番だったように客席からは感じた。

「亡霊は笑う」

個人的にはかなり好き。おっさんウケが良い作品かも、と思ったり。
お笑い芸人でスターになる事に憧れてたけど、それもどうも上手く行かず、、、というストーリー。
王道のストーリーだと「最後に大逆転でお笑い継続!ハッピーエンド!!」とかになりがちなところを、最後はマイホームパパ初心者の道へ進む、というエンド。


ともすれば、夢を諦めたという点で暗い終わり方になりそうなところを「それでもハッピーエンドにする!」という作り手の意思を感じたかな。
それにしても「亡霊」の登場回数が少なすぎるのでは。。。亡霊なしで進行しても問題なかった気がする。


他、上手く話の盛り上がりを作れれば、観客の心をもっと揺さぶる作品になってたと思われるだけに少しだけ残念ではあります。
だって、幼い子供、妻がいない、夢を諦める、なんていう、涙をさそいそうな要素がこれだけあるのに全て「すい〜」と展開してるのは勿体無いだけだった感じ。
客を泣かせろ、という意味ではなく、もっと客を強く引き込めたはず、という意味で。


ダメな父親、その相方。
コンビニ店員の女性、とにかく役者さんの力量が非常に映える作品でもありました。
キャスティングによってこの作品のクオリティが作り上げられた感。

ひとひら

今回の4作品中、1番好きだった作品。
思春期のうちに「大人になること」へのムカつきと自身の変化への嫌悪、というか、ある種の「軽蔑」が丁寧に描かれてました。
あの時代に持っていた、大人への「軽蔑」は、先に大人になった「フリ」をしている同世代へも向けられるわけですが、それもちゃんと含めてるのは丁寧すぎるほどに丁寧で。


そして、行きたい場所へ「来年」ではなく「今年」行かねばならない事も、その「軽蔑」そのものに自身がなる前の駆け込み。
なんでもない駅からなんでもない駅へ。
変わりたくない自分、変わって欲しくない相手、変わりゆく自分、変わっていた相手。
そして最後に花のない花畑。


あぁ、なんと素晴らしい。
またスクリーンで見たい作品でした。

「最期の星」

私が大好きな小川紗良さん。
結論から言うと「なんか突然、小川紗良さんが変わろうとして、ちょっと変なものを出してきた」という感じ。
なので「BEATOPIA」のようなある種「完璧」なものを期待してる人には残念かもしれない。
小川紗良新境地、なのですよね。


今回のはちょっとこれまでと違ってたんですよね。少し無茶を入れたりとか。
「アザラシのさっちゃん」は以前の小川紗良さんだったら絶対入れてないだろうしwwwww
そういう意味では以前と違う小川紗良作品を観れるよ!ってことで。


主演の小川未祐さん、良かったんだよなぁ。
誰も手の届かない場所へ行きたい、けど、そこに行ったら戻りたい。
このあたりは、女性が共感するところで男性には伝わらない部分かも。


俺がどこかしら、妹がいるからか思考が女性的な部分があるからか、何を言っているのか分かるんだけども。
誰も手の届かない、あの場所。


今回の4作品の中では一番チームが「プロ」だったのがこの作品かな。
パラパラ漫画すら素晴らしい出来で、あれだけ欲しいくらいの愛おしさだった。

結局のところCCCは「Tポイント」に固執するあまりにフィンテックの流れからも、すでに取り残されたのではないか。

これを読んで思ったんだけども。
news.yahoo.co.jp


データを公開してアイデアを募る、というのは別に珍しくもなんともないのですが、APIを公開する、とかスマートなやり方を行う企業が多い今の時代にあっては、やり方としては前時代的という感じはあります。

企画書や仕様書を作成し、プレゼンテーションをしていただきます。

実装不要なので、ハッカソンではないわけですね、なるほど。


Amazonやら楽天やらECサイトが今ほど台頭してなかった時代では、恐らく日本の消費者のデータを最も保持していたのはCCCだっただろうとは思うのです。
しかしながら個人の嗜好が最も強く反映される商品は実店舗には存在せず、Web経由のほうが手に入りやすい、という今の時代にあってはTポイントカードから取得できる情報は「無難で普通な購買情報」でしかないわけで。


都内のコンビニで30代の男性が朝にサンドイッチとコーヒーを買いました。
なんていう「そうだよね、よくあるよね」というデータが大量にある状況だろうなと推察できます。


先ほど書いた「個人の嗜好」が実店舗からWebに流れている、というのを実例で考えるなら、例えば私が「AWSの技術書を購入したい」と思った時にTポイントカードが使える書店にその技術書があるのか?と言われるとないわけです。
この「AWSの技術書を購入する」という行動からは他の人とは違う個人属性が容易に推察できるわけですが、私がECサイトで購入すれば、Tポイントカードにはその情報は収容されず、ECサイトに収容されるわけです。


Tポイントの現在の状況は「個人の強い嗜好は取得できないが、集団の傾向はなんとか今でも取れている」というレベルに落ちただろうなと。

ポイントは結局ポイントの提供範囲から出られない。

フィンテック企業が次々と出て来て「お金」というシームレスに色んな場所へ動くものを利用して「個人の経済状態」と「個人の嗜好」を取得できるようになる過渡期である今の時代に、ポイントカードの加盟店の情報しか取れない、というのは完全に時代に乗り遅れた、と考えて良いのではないかなと。


例えば、マネーフォワードはAmazon楽天と連携ができて、何を購入したのか?という大雑把な購買情報はすでに取得できる状況です。
(実際にどこまで取得している or 今後取得するつもりなのかは知らんけど)
複数のECサイトから購買情報を取れる状況になれば、各個別のECサイトよりも精度の高い個人属性を保持できますし、Tポイントの個人属性なんて鼻クソレベルの価値に落ちていくのは明白なわけです。


「DATA DEMOCRACY DAYS」は時代に取り残された企業の最後の抵抗かもしれんなぁ。

トヨタの「e-palette」が実現すると近距離移動の交通手段は無料になるし新産業が登場する。

あんまり世間的に注目されてないけども。
newsroom.toyota.co.jp


個人的にはそんなに注目されないほうが、トヨタと、この「e-palette」構想に参入する企業にとっては好都合なので良いとは思う。
なぜなら、タクシーは間違いなく死ぬし、Uberですら死ぬし(とは言え、Uberは参入するけど)、運送業も死ぬかこれに乗っからないとダメ、という事になるんで。


長距離やら高速移動、となると難しそうだけども、とろとろと移動しても問題ない範囲だとこれで十分なんですよね。
これが実現する前に「高速道路は自動運転じゃないと違法」みたいな方向転換が出てくれば、また話は変わるけども。


運転手が不要なので、その分の人件費は不要。
車体外部に広告を出せるし、車内or車外で提供するサービスにお金を払える、みたいなモデルになるので乗車自体は無料になると考えて問題ないと思う。
例えば、ショッピングモールで買い物をしたい、と考えたらショッピングモールから「e-palette」が迎えに来る、って感じ。
定期的に病院へ行く人は診療費用の中で移動手段の「e-palette」料金は賄ってもらえるようになるだろう。
地元商店街が「e-palette」を保有して、買い物に来てもらう、ってのも可能だ。


タクシーも自家用車もいらんな。

Amazon以外のIT企業が参入できそうな場所を考える。

ざっと考えると以下のような感じ。

  • AWSのCloudwatchに対するDatadogのような、扱いやすい状況把握システムの開発、提供。(中小企業も「e-palette」を使うなら必要)
  • 配車を効率的に行う、車両オーケストレーションシステムの開発。(量子コンピュータ必要やな)
  • パーソナライズされた広告、サービス提供を行うシステムの開発。(マーケティングオートメーション)
  • トヨタ以外に似たようなシステムを提供する自動車メーカーが登場した時、横断的に管理できるシステムの提供。(上記の車両オーケストレーションシステムの中に含む)
  • 「e-palette」のような車両側と別のロボットとの連携システム。(各店舗や施設に配備されたpepperのようなもの、車両メンテロボットのようなもの、両方との連携が必要)

勝間さんがおっしゃってる電車車内中吊り広告のお金の話。

具体的な売り上げはちょっと分からん感じはありますね。
katsumakazuyo.hatenablog.com

ざっと調べたのですが、決算短信やファクトシートとかをみても、いまいち鉄道会社の何パーセントが広告収入かわかりませんでした。


とりあえず調べたけど、間違ってたらすみまーせん。


大手の鉄道会社だと広告専門の子会社があるので、その辺りは子会社の売り上げを確認するしかなさそう。
JR東日本の子会社が売り上げを公表してたので、これとほぼ同額かな?
www.startrise.jp

交通:38億4565万5千円 (同 97.7%)

これが全部JR東日本なのか、他の鉄道会社の分も手がけてるのか、あたりは分からないのでなんとも。


https://www.jreast.co.jp/investor/guide/pdf/201703guide3.pdf
JR東日本の連結?だよね?が、2兆8808億で、仮にさっきの38億が丸々ここに入ってると考えても、0.1%くらいですかね。
とはいえ「交通」っていう切り分けだと、車内ディスプレイ広告とか駅構内広告も含まれてると思うので、中吊りだけだと更に比率は低いかな。


結論としては、JR東日本としては、大した売り上げではない感触。
しかしながら、さっきの広告を担当してる子会社では「交通」広告の売り上げ比率が40%近いので、子会社は潰れる可能性が高いと思います。


www.jeki.co.jp