ベーシック・インカム―基本所得のある社会へ。

かなり前に買っていたんだが、やっと読了。
ページ数は少ないし読みやすいんだけど、
自宅では集中できなかったんだよな。

日本のWeb上の一部、で話題になっている、
基本所得を分配し生存への脅威を排除する、
という発想に立った提案である。

提案では元々、社会保障として失業給付、
障害者、母子家庭、高齢者、などに対して、
支払われているものも、
ベーシックインカムに統合される。

財源は消費税に代表される付加価値税となる。
労働対価に対する税加算は廃止し、
付加価値税はむろん、課税率を上げる。
税率は50%が提案されている。

個人的には、ベーシックインカムの思想は賛同するが、
長期的に行う必要のある施策を採れる政府が、
果たして今の世の中、世界の何処かにあるのだろうか？
というあたりに疑問があったりはする。

あと、ベーシックインカム導入後に、
導入された国において、
万一生産性が低下した場合はどうなるのか？

ベーシックインカムは一定量の金が
消費に分配される事が前提の提案に思うが、
想定以下しか消費にまわらず、
貯蓄された場合は破綻するのではないか？
と思ったりしたのだが、どうなんだろうか？

何はともあれ、提案としてはエキサイティングで、
俺は好きな部類の話ではあった。