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「AKB」「ハロプロ」「アイドリング」「ももクロ」の「戦略」論。

http://www.machineworks.co.uk/whg/2010/01/post_6991.html


・今年攻めないとハロプロは100%終わり!良い子ちゃんじゃダメ!
スマイレージは戦略を間違えるとやばいことになると思う
・今はAKBの次はハロプロじゃなくアイドリングという空気になってきてる 他にももクロ


ハロプロが上昇できない理由は「メイン商品」として位置づけている、
モーニング娘。℃-uteBerryz工房、が
AKBが現時点で「占有」している、顧客セグメント内の商品だからである。


「女性アイドル」を商品として考えた場合、
その「アイドル」をしている人物の年齢で商品の位置づけが決まり、
顧客のセグメント分けが出来てしまう。
顧客セグメントは以下の4つに大まかに分けられた商品を求める形に分かれる。

  • 大学生年齢〜高校生年齢
  • 高校生年齢〜中学生年齢
  • 中学生年齢〜小学生年齢
  • 小学生年齢以下

あとは、それぞれの顧客セグメントで「グループ(ユニット)」「ソロ」の
パッケージ形式で分かれるところだが、小学生年齢以下のセグメントでは
「グループ(ユニット)」のパッケージ形式で支配し、成功したアイドルは過去に皆無である。


モーニング娘。℃-uteBerryz工房は、一番上部の
「大学生年齢〜高校生年齢」のアイドル商品を求める顧客セグメントであり、
AKBが占有に成功した市場での「大きく引き離された2番手商品」に甘んじていて、
今後上昇するのは極めて困難である。

「高校生年齢〜中学生年齢」商品を求める顧客セグメント支配に「王手」をかけた「ももクロ」。

℃-uteBerryz工房のメンバーの年齢が、年を追う毎に上昇していく中、
「高校生年齢〜中学生年齢」セグメントの「グループ」枠が気がつけばガラ空きになっていた。
(AKBでもメンバーは抱えているが、メイン商品は「大学生年齢〜高校生年齢」であり、
 経営資源の大半はその年齢層へ投下されている。)


その「ガラ空き」のセグメントへスターダストは積極的に商品投入を行っていたのだが、
昨年「ももいろクローバー」によって実績を上げる所まで来ており、
事実上「占有」を完了する寸前まで来ている、と考えても問題はない。


スマイレージは戦略を間違えるとやばいことになると思う」
との話だが、スマイレージは、すでにミスを犯して出遅れている。


UFAが現状行うべき行動は、スマイレージへの資源投下を行って、
ももいろクローバー」の実績を抜き去り、尚且つ、それらのファンを強奪する事であろう。
他に「ももクロ」との正面対決を避ける戦略として、スマイレージを解体し、
「ソロ」で売り出すという方策も残されてはいるが。
「高校生年齢〜中学生年齢」の「ソロ」アイドルは今のところいないからである。


今の時点では「戦わない」というのも「戦”略”」の一つだろう。
ももクロ」メンバーの年齢が上昇して「大学生年齢〜高校生年齢」セグメントで、
AKBと正面から戦う羽目になったタイミングで「高校生年齢〜中学生年齢」セグメントへの
商品投入を素早く行い市場支配をするのも効率が良い。


どちらにしろ、AKBと正面対決をするのは「戦略」ではない。
金だけ浪費して結果が出ない、というヲチが待っているだけだろう。

「アイドリング」は「微妙な正解」。

「アイドリング」は、上をAKBに抑えられ、下からは「ももクロ」が突き上げている。
セグメントは「大学生年齢〜高校生年齢」と「高校生年齢〜中学生年齢」と幅が広く、
それもあって「商品イメージ」も確固たるものはなく、弱い。


現状残された道は「ソロ」で売り出す事だろう。
AKBは「大学生年齢〜高校生年齢」セグメントの「グループ」枠は支配しているが、
「ソロ」枠の支配で結果を残せずに右往左往している状況だ。


「アイドリング」というグループは、昨年行ったようなAKBとのコラボレーションで、
「AKBフォロワー」の位置(永遠の2番手)を志向する方向性にして資源投下の手を緩め、
AKBが「ソロ」枠を支配する前に「ソロ」枠への資源投下を強化するべきところだろう。


「高校生年齢〜中学生年齢」のメンバーも別のサブユニットでも作って、
「グループ」としては「ももクロフォロワー」にしてしまえば良い。


そういう意味では、昨年から「微妙な正解」を叩き出し続けているのは、
「アイドリング」だけ、と考えられなくもない。サバイバル的な正解、とでも言えば良いか。

AKBが失速する「条件」。

AKBの主要メンバーが3年後に「大学生年齢」へほぼ移行するのだが、
そのタイミングで恐らく失速するだろう。
下の年齢層のメンバーが順調に人気を獲得すれば問題ないだろうが、
過去にそのように上手くいったケースは、ほぼない。


他に考えられるのは、現時点で「占有」している
「大学生年齢〜高校生年齢」の他のセグメントを狙い始める事だろうか。
いわゆるフルラインナップ化、で失敗するケースか。


と、面白がって書いてみた。