実家で年末年始。
東京に職場を移す前は大阪に居たが、
職場近くに部屋を借りて住んでいたのもあって、
年末年始は実家暮らし、というのはこの数年で何も変わってない。
今年になって俺は将来的に大阪へ戻るのか?
という話が親父から出てきたが
「いやぁ、大阪は俺がやりたい仕事がないもの」
と俺は返した。
母もそこはとても良く理解している。
まぁ、親父も理解はしているのだが。
単純に言うと、先祖代々の土地(と言っても、大した土地ではないのだが)
の今後の取扱をどうするのか、という話である。
私の親父が長男であり、俺は長男の長男であるからなのだが、
私は生来、自分の住む場所やら土地というものに全く愛着がなく、
それは子供の頃に転校を繰り返して「地元」という概念がないからであろうが、
長い目で見ると人に災いをもたらし得る、
という思想になっていたりもするので、とっとと売却して、
両親の老後が少しでも楽しく豊かな生活をする足しにしてくれれば、
と思うのである。
しかしながら、親父にとっては子供の頃に過ごした、
「大切な終の住処(の予定地だった)」であるようで、
頭では理解しつつも、その先への踏ん切りがつかないようであるのだった。
祖父が若い頃に建てられた家は風呂もなく、
リフォームしたところで20年しか持たず、
そのリフォームに2000万かかる、との話なので、
もはや話にならないのだが、それでもその土地へ戻りたがる、
そんな親父とのやりとりが続いた今夜であった。
晩飯は豪勢に毎年カニ。