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Ossanの研究所です。

「学ぶ」「学ばせる」つもりで来た奴らが仕事なんて、できるわけがない

「ボランティア」って言っても「仕事」。


職場で新卒の教育係になったことがある人なら
すごく痛いほど理解してもらえると思うんですが、
社会人になりたて、つまり「あんたらはもう社会人なんですよ」
って言われてる人間ですら「仕事」ってできないんですよ。


ほら、学生気分が抜けてないだの、自分から動かないだの、
受け身の姿勢ばかりだ、自分で考えて動かないと仕事じゃないんだけど、
とか、そういう愚痴って教育係から、ほぼ必ず出ると思うんですけどね。


「学ぶ姿勢」が抜けないと、仕事ってできないんですよ。

強制的にボランティア(語義矛盾)
http://d.hatena.ne.jp/debyu-bo/20060915/1158337320


一つはピン子が主張する
「最近の若者はマナーや道徳がなってないから、
ボランティアで高齢者と接することで何かを学ぶべきだ」
というようなもの、
もう一つは松尾貴史なんかが言ってた
「これからは高齢化で介護の担い手が必要になるから」というようなもの
(うろ覚えなので多少間違ってるかもしれません)。


(中略)


前者については反対派からも
「子どもが老人ホームを訪問してとても嬉しそうだったし、
高齢者にもいい影響があるようなのでそういう機会はあっていいと思う」
みたいな意見が出ていたように思うが、

太字にした箇所、
それ「仕事」としてのボランティアじゃないじゃん、
「仕事」をしてもらうって前提で言ってんじゃないのかい?、
「学びに来ました」の奴らが仕事できるんですか?って
俺なら突っ込み入れたいところですね。

TRANS - ボランティアを受け入れる側の事情。
http://d.hatena.ne.jp/aratako0/20060916/p4


どこの高校かは忘れたが、トライアルウィークというのを実践していて、
夏休みの一定期間に中高生が商店街の店やNPO、市民団体に仕事を体験しに来る。
要は授業の一貫的な強制的ボランティア。
そのときに僕が手伝っていた市民団体でも、
2人か3人くらい来るらしく、その準備をしていた。


そうすると、その当日来たのはたった1人。なぜ?答えは簡単。サボりやがった。


こちらはわざわざ書類を書いて、その人たちのボランティア保険を加入させて、
その人たちの保険料を自腹で払い、その上忙しいのに人手まで割いたんだ。
それが、このザマ。それに加えて、
その1人も全然働きはしない。ぼーと見ているだけ。

私の職場で以前「職業訓練生」というのを受け入れたことがある。
うちはIT関連の会社なんだが、その時はハローワークだったか、
市の職業安定所だったか、細かいことは忘れたが。


その人らは全員失業者。俺よりも年上の30代の人ばかり。
当然社会人として、仕事の経験ありで、営業をしてた人とか、
全く違う分野(食料品流通とか、配管工事とか)で仕事してたとか。


「職業訓練生」は「専門の技能を磨いて、
次の就職に繋げる」のが目的なわけですよ。


ところがねぇ、ビックリですが、仕事をしないのですよ。
「私達は学びに来たので…」とかなんとか。
失業者ですらコレですからね、学生がボランティアとして
現場に来たところで「仕事」の意味を理解するかどうか。


ぜいぜい、嫌な顔しながら
「体験レポート書かなきゃいけないんだよね」
とか言いながら、そのレポートに
「普段は体験できないことができて良かったと思います。
 仕事って大変なんだなと思いました。」
って書いて終わるだけだと思われる。


そんなもんだ。