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Ossanの研究所です。

最後の授業 ぼくの命があるうちに。

DVD付き版を購入して、DVDは見たんだけども、
書籍自体を読んでないことに気づいて、今日読んでみた。


この本は、もう治る見込みのない病に侵された、とある大学教授が、
死を目前に「最後の授業」で語った内容が綴られている。

p114
コンバーチブルに乗った男


癌と診断されてからかなり経ったある朝、
カーネギーメロン大学のロビー・コザック副学長からメールが届いた。
(中略)
男性は屋根をはずし、窓を全開にしていた。
片腕を運転席のドアの外にかけ、ラジオの音楽に合わせて指でリズムをとっていた。
頭も一緒に揺れていて、髪も風に揺れていた。
(中略)
彼女は思った。
「今日この日を、この瞬間を楽しんでいる手本のような人だわ」
やがて、コンバーチブルは角を曲がり、男性の顔がしっかり見えた。
「うそでしょ、ランディ・パウシュじゃないの!」

このランディ・パウシュ、という人物が、
治る見込みのない癌と診断された、
「最後の授業」の彼なのだな。


ランディ・パウシュ氏は、2008年7月25日に亡くなっている。

ランディ・パウシュ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A5

亡くなったのが、あまりに最近であるがゆえに、
彼の言葉は「現代」であって、どっかの歴史上の人物の言葉より、
私たちの人生と、環境により近い。
であるがゆえ、より「人間の言葉」として暖かい。


素晴らしい本であった。