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Ossanの研究所です。

「アイドル戦国時代」ってのが「不幸な目に合う女の子を大量生産する時代」であるのは明白なのだから、そんな時代が終了するなら1秒でも早いほうが良い。

なぜなら。
「失敗するのが普通」の世界に大量に女の子が来るのは
望ましい事とは言い切れないから。


アイドル戦国時代が「終了」するらしいよ。

「アイドル戦国時代」終了!! 板野友美『Dear J』を16万枚売り上げるAKB48リリースラッシュの裏側 - メンズサイゾー
http://www.menscyzo.com/2011/02/post_2257.html


「アイドル戦国時代」の成否はすでに出たのだ。
「アイドル戦国時代」は終わった。「アイドル戦国時代」is dead。


「まともなアイドルヲタ」ならば「アイドル戦国時代」なんて単語は、
単なるバズワードで、とっとと死んでくれたほうがありがたいのも事実だったりする。
昨年末から今年にかけて「アイドル戦国時代」って事象に対して、
いろいろグダグダとtweetしてたんで、まとめ的にこのエントリーを書いておく。

「アイドル」なんて商売は失敗するだけだから辞めておいたほうが良い。

まず「失敗するのが普通」の職業だという事実だ。
「失敗」というのは、「商業的失敗」という事だ。


少し脱線するが、「商業的失敗」の意味が高校生くらいの年齢にもなって、
理解できないような子は、とっとと「アイドル」という職業から撤退したほうが良い。
おぼろげながらでも理解出来ないようでは話にならない。


「職業」なのだ。「ビジネス」だ。金を稼げないなら意味がない。


さて、本題に戻る。
基本的に「アイドル」という商売は成功しない。
大抵の「アイドル」は出費がかさんで、事業の継続が困難になる。
仮に上手く資金的な「支出」と「収入」がバランスしてても、
2〜3年したら「アイドル」とは言えない年齢になって終了する。


それが繰り返されているだけの商売だ。
超ハイリスク、ローリターン。

「アイドル」なんて商売に飛び込むのは人生を破壊するだけだから辞めておいたほうが良い。

「アイドル」を消費している側である俺のような人間がこんな事を言うのも、
どうかしてるとは思うが、事実、「アイドル」って職業はその「職業」に飛び込んだ、
その人の人生において「破壊的」な作用をもたらす。


「アイドル」として仮に成功したとしても、
成功した時の年齢が中学〜高校の年齢であった場合、
ろくに教育を受ける事が出来ないケースが多い。
その後、年齢を重ねて「アイドル」という職業から撤退して、
そのまんま社会に放り出されでもしたら、まともな再就職も困難だ。

「アイドル」をやってる間に、他では「女優の卵」の競争が繰り広げられている。

さて、仮に「アイドル」として成功したとしよう。
だが「成功」も長くは続かない。必ず終了する。


「アイドル」で成功した後、女優に転身して長く芸能界で活動したい!
なんて事を言う子もいるが、残念ながら近年、それは極めて困難な選択肢になっている。
なぜなら「アイドル」として成功し、それら仕事をこなす事に
忙殺されている間に、名もない同年齢の子が大挙して、
「女優になりたい!」と懸命に「女優として成功するための競争」が、
「アイドル」をやってる人物の目には見えない場所で繰り広げられているからだ。


しかも、そっちは一人で競争に参加して戦っているような状況だ。


ユニット内で切磋琢磨している「程度」の状況の人物が、
アイドルの活動が終了したから、と言って、そのタイミングで、
数年に渡って「一人で競争に参加して戦って」きた人らを相手に、
数年遅れて女優競争に参戦したところで、まともに張り合えるわけがない。


「アイドル」として成功したとしても、
その成功に消費されるその時間自体が将来を破壊する。


実際、アイドルとして成功した人物がその後に「女優」として、
長く芸能界で生き残っているか?と考えてみれば、
近年は恐ろしくその可能性が低い事がわかるだろう。

それでも「アイドル」になりたい君へ。

それでも若い時に「アイドル」の仕事をして、
将来は「女優」に転身して長く芸能界で活動したい!
と思っている子がいるならば、最適解を私から提案する。

まず「アイドル」時代には、売れないほうが良い。

もしくは、売れてるアイドルユニットで「隅っこ」にいると良い。
「売れてるアイドルユニットのセンター」には絶対になってはならない。


「売れてるアイドルユニットのセンター」は女優デビューをした時に注目される。
そして大抵は「演技力がたいした事がない」と叩かれて、
「演技力がない人物」として評判が瞬く間に広まる。
で、次の「女優」の仕事が来なくなる。
「女優」への転身における失敗パターンは全て、これだ。


「女優」としての仕事の経験が少ないのだから、演技力がないのは当然なのだ。
他の「女優の卵」たちも最初は演技力がない。
だが「女優の卵」たちは「売れてるアイドルユニットのセンター」のように、
注目されていないので、多少の失敗が許されているのだ。
そして、多少の失敗を繰り返して本格的な演技力を身につけていく。


しかし「売れてるアイドルユニットのセンター」はそれが許されない。
だから、売れてはならない。気をつけて。

売れてない「アイドル」をしている間に「女優」としての経験を積む事。

「一人で戦う」事を学ぶ事が必要だ。
映画なり、ドラマなり、CMなり。
「女優」としての能力を求められるオーディションをたくさん受けるべきだ。


「アイドルとしてのレッスンだけやってれば良いや。」
なんて姿勢では将来の失敗を引き寄せるだけだ。
「アイドル」としての活動と平行して、
「女優」としての仕事を獲得する「戦い」に参戦する事を、
所属している事務所にお願いすれば良い。


なかなか認めてくれず「アイドルとしての仕事の集中せよ」
なんて言われても、自分で努力して認めさせよう。
自分の未来は自分で守るのだ。




「アイドル戦国時代」という単語に踊らされて、無責任に参戦する「くだらない大人」たちへ。

AKB48が売れてる、ちょっと前はPerfume
「アイドル戦国時代らしい。」という事で、金の匂いを感じて参戦する。


そんな方々。


大いに結構。
俺たちはその「参戦」行為に甘えて可愛い女の子達を「消費」させていただくとする。
だが女の子たちを参戦させる時に考えてもらいたい事がある。


私が懸念してるのは「アイドル戦国時代」という作られた状況に乗って
「未成年の女の子の人生を預かっている」という覚悟も、
保証も経済的余力もない企業が参入する事。


それらの保証が出来る企業のみが参入して欲しいなぁと。

で、その子は「アイドル」に向いてるのか?

「アイドル」よりも「女優」やら「モデル」のほうが向いてるんじゃないか?
なんて子が「アイドル」として参戦して、無駄に時間を浪費させてるような、
そんなケースが異様に増えている。


「アイドル戦国時代」って事で、アイドルをさせて世間に顔を認知させる、
ってのも間違いではないかもしれない。


だが、そんな姿勢で参戦しているアイドルが獲得できる利益なんてのは、
大したもんではないだろうし、そんな活動をさせている間に、
女優なりモデルなりのオーディションに参加させて経験を積ませて、
将来に長い目で見て「しっかりと利益を上げる子」にしたほうが、
良いんじゃないのか?


女優またはモデル等として育てたほうが可能性があるような子ならば
時間がかかろうとも「アイドルとして参入は回避する」程度の
勇気を持っていただきたいところ。


そういう意味で、アイドルビジネスに女の子を参戦させた、あなたに問う。
「で、その子は「アイドル」に向いてるのか?」



「アイドル戦国時代」という「不幸の大量生産」とヲタが向き合うべき時代の到来。

「アイドル」という職業を選択する事へのハードルが下がったがゆえ、
アイドルとしてのパフォーマンス上に課題山盛りの子らに
「アイドル戦国時代」と呼称して、簡単に活動の場を与えられているという状況。


ヲタ側はもう少し、それらを自覚する必要がある。


「選別されるべき職業に就いている人間を選別しない悪」が
「アイドル戦国時代」というバスワードの元に実行されているのだから、
最終的に「選別」という行為をヲタ側は行使する責任があるんじゃないかと考える。


くだらないパフォーマンスを繰り返すアイドルには、
「市場からの退場」を早めに突きつけて、
早く普通の生活へ復帰させるべきだろう。


他に、将来の「市場からの退場」に備えて、
「きちんとした教育を受けさせないような企業のアイドルには
 金を払わないし、ファンにもならない」くらいの気概を見せて欲しいと思ってる。

http://twitter.com/ossan/status/19672948256276480


活動が継続しているアイドルと、そのアイドルヲタは「幸福な時間」を共有する。
その生産された「幸福な時間」と比例するような量の「不幸」を
「アイドルという職業」より脱落した人物は背負う。


反面、ヲタは「人生が破壊されるような不幸」のようなリスクを背負う可能性はない。


以上、ぐだぐだまとめ終了。


まとめる前のtweetの大半は、2010/12/28の内容。

2010年12月28日のツイート - O-Lab +Ossan Laboratory+
http://d.hatena.ne.jp/dbfireball/20101229/1293549779