冨田真由さんとericaさんと、俺が見た景色。
なんか、いろいろ思い出して読んでてつらかった。
kai-you.net
音楽が好きな人で興味の赴くまま、
自分を動かしていたら、気がつけば、
ericaさんが書いたような場所にたどり着いた、
そんな人もこの世には結構な数、いると思う。
俺がファンをやっていた人が上がるステージは、
高い時は客が少ない割に高さがありすぎるステージで、
低い時には高さが10cm程度の机の板を2枚並べたような、
そんな小さいステージで。
お客さんが2人増えただけでも、増えたのが分かるような。
そんな場所。
たまにデカイイベントに呼ばれて歌って、
その後に物販に行ったら、買いに来たやつが俺しかいなくて。
一生懸命、アルバムのジャケットに
絵とか、メッセージとか、お礼とか、
いっぱいいっぱい書いてくれたのだった。
今でも大切に持ってる。
あの頃は楽しかったし、好きな人の好きな歌が聴けたし、
ファンの人らは全員顔見知りで、きっと未来はあると思っていたけど。
やはり簡単には続かないものであった。
ericaさんがここに書いた風景は、
俺があの日に見ていた風景と同じで、
冨田真由さんも同じような風景を見ていたんだろう。
私たちにとって応援してくださるファンは、かけがえのない存在だ。自分のファンが一人しかいない日のライブで、どれだけその人に救われたか、一人路上ライブをしている時に足を止めてくれた人にどれだけ感謝をしているか。結局人と人との繋がり、信頼関係によって今日も私はステージで歌い続けられている。
俺が好きだったあの子にも、
もしそう思ってもらえてたなら、
俺はそこにいた意味があったと、
あの日の思い出に意味と花をそえられるような気がする。